第五回 トヨタ式自工程完結のしくみとは? 高崎ものづくり技術研究所動画講座「不良ゼロ対策」シリーズ

高崎ものづくり技術研究所は現場ですぐ使える品質改善手法・ツールの研究と普及活動を行っている日本最大級の品質管理情報専門サイトです。
★ブログサイト:http://factorysupport-takasaki.com/
★公式サイト:https://perfectmanual.themedia.jp/
★DVD版品質改善手法・事例解説書のお申込み
http://factorysupport-takasaki.com/article/461790700.html

 

【書き起こし】「不良ゼロ対策」講座(5)トヨタ式自工程完結のしくみとは? 高崎ものづくり技術研究所動画講座

(00:00) 2021 new 工場の不良ゼロ対策 第5回トヨタ式自工程完結の仕組みとは 高崎ものづくり技術研究所の浜田です 不良税の対策講座をご視聴いただきありがとうございます この講座は全部で9回のシリーズでお送りします 今回はトヨタ自動車の改善活動で使用されている自工程完結 jk について説明します もしよろしければチャンネル登録をお願いいたします ではしばらくの間お付き合いをお願いします 自工程完結の目的は何でしょうか検査を実施し 工程の品質を確認する方法は付加価値を生みません 適切な工程や作業手順と良いものしか後工程に流さないことにより究極的には検査レス を目指します このためには各作業工程で自工程完結していることが必要です 後工程はお客さまという言葉も同じような意味を持っています 自工程完結は英語ではゾーンコントロールと呼ばれることもありますが日本語の頭文字 を取って jk とも言います
(01:05) トヨタでは品質を各工程で作り込む 自工程完結によって最終的な検査に頼らなくとも高い品質を保てる仕組みを構築し仕事 の段取りをきちんと行うことで て戻りややり直しもれ無駄のない効率的な業務を進められるようにします 生産ラインの作業者それぞれが受け持つ工程においてその工程で要求される品質や要求 事項を満たさなければなりません そこで自工程完結ではポイントとなる条件や手順を個人スキルに頼らず作業指示書の中 で明示し不良品を後工程に送らないことを目指します 例えば自動車には様々な配線がとり回されており様々なコネクターで結合されています このコネクターは一般に押すらはとメスがはがあって両者を差し込んで組み付けていき ます これがしっかり結合されていないと接触不良が発生し 例えばブレーキランプが点灯しないとかウィンカーが点滅しないなどの重大な不具合が 発生してしまいます 完成した車を検査してこのような不具合が発見された場合 膨大な数のコネクターのどこで接触不良があるのかを調べるのは大変な労力が必要と
(02:12) なります また当初はいいのですが徐々に緩んでしまってお客様のところで不具合を起こすことも あります このコネクターがしっかり結合されていることは 良品の状態を明確にしまたどのようにしっかり結合される工程にすればよいのかを 決める必要があります 現在のコネクターは性器の結合位置まで差し込まれたら カチッという音がするように設計されています 従って作業手順としてはカチッと音がするまで差し込むことが良品条件となっているの です 音がするという明確な条件を示すことその結果 コネクターの雄雌間に隙間がないことを確認することで個人スキルに頼る曖昧さを 取り除いているのです 自工程完結では良品条件良品状態を作業の手順の中できっちり表し作業できることが 重要で場合によってはそのためにその部品の設計を変更することまで行われます 重要なことはこれらの活動は生産が始まってからでは遅く 特に小ロット多品種生産では生産が始まる前の工程設計 qc 工程図作成製造準備段階で御膳予防の活動を終えていなければなりません自工程
(03:21) 完結の手順を貼っ項目にまとめます 1目的の明確化二工程の良い仕事の結果を後工程お客様に渡すことに目標の明確化 いつまでにどの品質レベルを達成させるか 3手順の明確化どのような作業方法が一番ミスが少ない方法か 4判断基準良品基準の明確化 カチッと音がすることコネクタの例も必要なものの明確化作業スキル工具 ちぐ作業手順書など6 仕事の実施 決められた通り作業し結果に問題のないこと 7振り返り間違いやすい点やりにくい点不明確な点のリストアップ 8改良とフィードバック改善点を作業指示書等にフィードバックする 今日のまとめです 1自工程完結の目的は付加価値を産まない検査をなくすこと 検査レスを目指す そして基本は後工程はお客様であることにそのため生産ラインの作業者が受け持つ それぞれの工程で要求品質や要求事項を満たすための仕組みづくりを行う
(04:32) 3良品条件良品状態を作業の手順の中で表し 場合によっては設計変更を伴うことも ある4重要なことはこれらの活動は生産が始まってからでは遅いということ 特に小ロット多品種生産では重要な考え方 工程設計 qc 工程図作成 製造準備段階で活動すること自工程完結は トラブルを未然に防ぐ以前予防の品質管理の木 基本的な考え方です では次回をご期待くださいチャンネル登録もよろしくお願いします

関連記事一覧

Skip to content