第二回 ルールのピラミッドとは:動画講座「不良ゼロ対策」シリーズ

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【書き起こし】「不良ゼロ対策」講座(2) ルールのピラミッドとは:高崎ものづくり技術研究所動画講座

(00:00) 2021 new 工場の不良ゼロ対策 第2回ルールのピラミッドとは 高崎ものづくり技術研究所の浜田です 不良ゼロ対策講座をご視聴いただきありがとうございます この講座は全部で9回のシリーズでお送りします 今回は2回目としてルールのピラミッド永遠について解説します もしよろしければチャンネル登録をお願いいたします ではしばらくの間お付き合いをお願いします ルールのピラミッドとは作業ミスや公邸の問題で不良が発生するのは品質管理に問題が あるからです 機械の摩耗などの異常や製品のキズなどの不良は自然科学のルール つまり物理的なメカニズムにより発生します しかし製品の傷は作業者が不注意でぶつけたため また機械の摩耗は保守点検で定期的に注意することを怠ったことにより発生します 室管理の観点で考えると機械の摩耗や傷を発生させたのは点検ルールや取り扱いルール がなかったから
(01:03) またはルールを守らなかったために発生するのであって これは現場の品質管理の不備によるものです ルールには現場のルールと工場の共通のルールがありそれを守って作業を行う必要が あります さらに底辺には組織風土としての暗黙のルールがあります これも品質管理のルール以上に強制力を持っている場合もあります 製品の不適合やトラブルの原因を究明するにはこのルールのピラミッドを頭に入れて 原因を究明し解決にあたります そして再発を止めるには品質管理の仕組みと業務の実態がかけ離れないようにルールを 常に念頭において仕事を進めなければなりません 自然科学のルールとは形あるものは前回のルールに従います 例えば積み上げた箱は振動を加えると重力により落下します また高速で回転するボールベアリングは摩擦により摩耗します これは物理法則ですから誰もが納得します しかしまでになぜ発生したのか分からない現象不具合が発生する時があります その時は再現実験をする分解する
(02:09) 顕微鏡で拡大して観察するなど原因解析を行い 物理現象を解明します このように現場で現物を確認することを正しく現象をとらえることが正しい品質管理の 出発点となります 現場のルールとはではなぜ落下したり 摩耗したりするのでしょうか それは現場の品質管理に問題があるからです つまり箱を高く積み過ぎた潤滑用のグリスが少なかったというように取り扱い上の管理 に問題があったからです そのような問題が起きないように次の高さを制限して固定する 中よう定期的に行うなどの作業上運用上のルールを決めます そしてもう一つ大事なことは一人一人が決めたルールを守るということです 管理者が決めたルールを守らせることも品質管理では重要でありルールを新人に教え なかったり 守れないようなルールを押し付けるような感じのやり方ではルールは徹底しません 現場のルールは作業しやすく不良発生を防ぐために現場の全員が守れるように全員で 工夫して作り上げていくことが大事なことなのです
(03:15) 共通のルールとは個別の職場単位でそれぞれルールを作っただけでは工場全体は良く なりません なぜなら同じ問題がそれぞれの職場で発生するからです そうならないように各職場共通の考え方で作業するためのルールが必要になります ド s のルール用 m 管理のルール教育訓練のルール 運搬のルール機械の保守点検ルール外観検査基準などは共通のルールとして考え方や 基準を統一します 暗黙のルールとは作業手順書検査規格 図面などは明文化されたルールです それに対して明文化されないルールが暗黙のルールです 例えば熟練技能者が長年の間に身に付けた作業方法や技能 課長の指示社長の威光週間職場の空気などが該当します 実は職場の作業は暗黙のルールに従って行われていると言っても過言ではありません 11手順書を見なくても作業はできてしまいます 長い間に当たり前の作業として定着しそれが暗黙のルールとなっていきます
(04:21) 暗黙のルールは違いに悪いというわけではありません 日本人は真面目にコツコツと仕事を行い 良い品質の製品は世界に認められています しかし最近の手抜き改ざん問題に代表されるようにそれが当たり前と当事者が思うよう になってしまう危険性もあります したがって良い暗黙のルールを育て悪い暗黙のルール 習慣を直していく職場づくりが求められているのです 今日のまとめです ルールはルールのピラミッドに示すように4つの種類があります 品質管理では現場のルールと共通のルールをよくすることでトラブルや不良流出を防ぎ ます そのためにはまず最初にどのような自然界のルール 因果関係で問題が発生したのかを突き止め品質管理のルールを見直すことが必要です しかし往々にして明文化されない暗黙のルールが優先され問題が発生します 各職場の責任者工場長は良い暗黙のルール 良い習慣を寝付かせて作業しやすくミスの発生しない工場にしていく責任があります 長い間の習慣を打ち破ることは大変な労力を必要とします
(05:31) このルールのピラミッドのどこに問題がありどこから直していかなければならないかを よく考え 一つ一つ解決していく努力を惜しんではなりません

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