「低温でアンモニアから高純度の水素を製造する方法を紹介します」 宇都宮大学 工学研究科 物質環境化学専攻 准教授 古澤 毅

「製造技術 ~材料/計測・制御 関連~ 新技術説明会」(2017年6月29日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/list/4u/2017_4u2.html

【新技術の概要】
水素貯蔵・輸送媒体として注目されるアンモニアを300~350℃の低温で完全に分解し、99%以上の高純度水素を製造するシステムを開発しました。本発表では、アンモニア分解用触媒と水素選択透過膜の概要、およびメンブレンリアクターの性能について紹介します。

【従来技術・競合技術との比較】
従来報告されている触媒よりも、低コストの原料を用いて簡便な方法で調製したアンモニア分解用Ru触媒を、水素選択透過型メンブレンリアクターへ充填すると、競合技術(350~400ºCでアンモニア分解率80%)を凌ぐ性能を達成する。

【新技術の特徴】
・低コストかつ簡便な手法で調製したRu触媒
・触媒充填型メンブレンリアクターの構築
・従来技術では困難な高効率なアンモニア分解特性と高純度水素の製造法の提供

【想定される用途】
・水素ステーションへの水素供給
・非常電源への水素供給

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