曲げモーメント図(BMD)

曲げモーメント図(BMD: Bending Moment Diagram)とは、構造物(特に梁やフレーム)に作用する曲げモーメントの分布を図示したものです。BMDは、構造物の強度、剛性、および安定性を評価する際に重要な役割を果たし、機械や建築物の設計や解析において使用されます。曲げモーメントは、構造物の断面において、曲げ変形を引き起こす内部力であり、構造物の断面を曲げようとする力のモーメントです。

曲げモーメント図を作成する際には、構造物の各断面における曲げモーメントを計算し、その値を縦軸にプロットします。横軸は、構造物の長さに沿った位置を表します。BMDは、構造物に作用する荷重や支持条件によって異なる形状を示すため、設計者はこれを参考にして強度や安定性が確保されるように設計を行います。

曲げモーメント図とともに、せん断力図(SFD: Shear Force Diagram)も構造物の解析に用いられます。SFDは、構造物に作用するせん断力の分布を図示したもので、曲げモーメント図と共に、構造物の強度や安定性を評価する上で重要な情報を提供します。

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