ねじり強度

ねじり強度は、構造部材がねじり力(トルク)によって破損するまでに耐えられる応力の最大値です。構造部材がねじりトルクを受けると、ねじり応力が発生し、部材内部で力が分布します。ねじり強度は、部材が破壊する前に適用できる最大のねじり応力を表します。

ねじり強度は、材料の力学的特性(降伏応力や引張強さ)、部材の形状(直径や断面形状)、および応力集中部分(ノッチやねじ山など)に依存します。

ねじり強度を評価することは、以下のような応用で重要です。

シャフトの設計: シャフトは、機械装置のトルクを伝達します。ねじり強度を考慮することで、シャフトが適切な材料および寸法で設計され、破損を防ぐことができます。

ボルトやねじの選定: ねじり強度は、締結部品(ボルトやねじ)の適切なサイズや材料を選択する際に重要です。適切なねじり強度を持つ部品を使用することで、過負荷による破損や緩みを防ぎます。

トーションバー懸架システム: 自動車のサスペンションに使用されるトーションバーは、ねじり強度が十分に高い材料で作られており、適切な剛性と耐久性を提供します。

ねじり強度は、構造部材がねじりトルクに適切に対処できるように、材料および寸法を選択する際の重要な要素です。

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