1.1 ACサーボの役割 - ACサーボの基礎〈はじめてのACサーボ(2/14)〉

1.1 ACサーボの役割

 

【書き起こし】1.1 ACサーボの役割 - ACサーボの基礎〈はじめてのACサーボ(2/14)〉

(00:05) ACサーボを使うと、どのようなことができるのでしょうか。 ここでは、制御の種類ごとに説明していきます。 ACサーボは、次の3つの制御が行えます。 1つめが、位置制御。 2つめが、速度制御。 そして3つめが、トルク制御です。 まず、位置制御です。 位置制御は、倉庫にある垂直搬送機などに使われています。 このように、倉庫では物を決まった位置へ運び整理しています。 指定した位置に、正確に運ぶように制御できるのが ACサーボの位置制御です。 仮にACサーボがない場合はどうなるでしょうか? 指定の位置に運べず、物をうまく収納することができません。 ACサーボは
(01:17) マイクロメートル(千分の1ミリ)以下まで位置制御ができます。 マイクロメートルとは、人の髪の毛ほどの大きさです。 ACサーボは、人の目で見ても判別できないほど、 高い精度でコントロールすることができるのです。 次に、速度制御です。 半導体回路を作るときに使用する スピンコータという機械に使われています。 このようにスピンコータは、 平らな基材に溶液を上からたらして、 遠心力を利用して溶液を薄く均一に広げる装置です。 ACサーボがない場合はどうなるでしょうか? 回転速度が速すぎると、溶液は飛び散ってしまいます。 逆に遅すぎると、溶液は均一に塗布されません。 ACサーボの速度制御では、使用する装置に合わせた速度で
(02:28) 安定して回転させることができるので、精密な加工ができます。 最後にトルク制御です。 トルクとは回転軸を回そうとする力のことです。 トルク制御は印刷機械などで使われています。 印刷機では、印刷面にしわが発生していると 印刷で失敗が起こることがあります。 ACサーボのトルク制御では、 印刷する面に、しわや、たるみが出ないように 紙を均一に引っ張り、伸ばすことができます。 このように、ACサーボは、 指定した位置に指定した速度、 指定したトルクで動かすことができる、 高精度な機械です。 次の章では、ACサーボを動かすための 機器の構成と仕組みについて説明します。

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