2.3 ブレーキ - ACサーボの原理と構成〈はじめてのACサーボ(5/14)〉

2.3 ブレーキ

 

【書き起こし】2.3 ブレーキ - ACサーボの原理と構成〈はじめてのACサーボ(5/14)〉

(00:05) 自動車や鉄道車両など、運動するものには その運動を停止させるための「ブレーキ」がついています。 ACサーボにも、モータの運動を停止させる「ブレーキ」がついています。 ブレーキには、ダイナミックブレーキ 電磁ブレーキ、 回生ブレーキがあります。 ダイナミックブレーキとは、 停電時やサーボアンプの故障時に サーボモーターを急速に停止させるために使用するブレーキです。 ただし、停止した状態を保持することはできません。 保持するためには、保持用のブレーキである 電磁ブレーキ付のサーボモータを使用してください。 倉庫の搬送機を見てみましょう。 停電が発生したようです。 しかし、倉庫内にある搬送機は停電直前の位置で止まったままです。
(01:13) これは、サーボの「電磁ブレーキ」が働いているためです。 今回のような停電や、非常停止が発生した時に機械が落ちないように 機械的に位置を保持するブレーキです。 電磁ブレーキがないと、どうなるでしょうか? 停電したときに、搬送機は止まることができず、 落下し大事故に繋がります。 ただし、電磁ブレーキは保持用のブレーキのため、 サーボモータを減速させることはできません。 回生ブレーキとは、 モーターの回転速度を落とすときに、 余った回転エネルギーを電気エネルギーに変えてサーボアンプに戻し 再利用するブレーキです。 他の軸の駆動エネルギーとして使用することもできるので、 装置の省エネルギー化に貢献します。 このように、複数の種類のブレーキを組み合わせたり、
(02:22) 用途に合わせて使い分け、ACサーボを安全に使ってください。

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