ご安全に!現役機械設計者の竹の子と申します。
前回のFusion360講座動画の投稿からだいぶ時間が空いてしまいました。
育児に仕事にと奔走しており、遅れました。
今回の講座動画の内容は、Fusion360の基本操作です。
ここをしっかり覚えてから触るのと、いきなり触るのでは雲泥の差がでるのでしっかりと覚えてからソフトを触るようにしましょう。
この動画のコンセプトは2つ
・初心者さんに向けて徹底解説
・専門用語は極力使わない(使う場合は必ず解説入り)
このコンセプトでYouTube上で最もFusion360初心者さんにやさしい動画を目指します。
また、今回からナレーションを音声合成ソフトに変えました。
音声ソフトは「CoeFont.studio」を使わせていただきました。
Voiced by https://CoeFont.studio
録音時に子供の声が入り、なかなか録音作業が進まなかったのが理由です。
ときどきイントネーションが訛りますが、生暖かく見守ってもらえるとありがたいです。
もし、聞き取りづらい場合は、字幕機能をONにしてください。
動画の目次—————————————
00:00 あいさつ
02:00 インターフェース紹介
05:49 画面の操作方法
07:08 Fusion360のデータ管理
09:15 データバージョン
10:04 Fusion360のデータ形式
13:03 おわりに
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【書き起こし】Fusion360超入門講座 第02回【基本操作】
(00:00) ご安全に!竹の子ラボラトリー運営者 現役機械設計者の竹の子です 現役の機械設計者として 10年間CADを使ってきたノウハウを活かして 世界で一番CAD初心者の方にやさしい Fusion360講座を発信しています。 今回は第02回となります。 まだ、第01回を見ていない方は、 動画概要欄にFusion360講座動画の再生リストと 動画のリンクを張っておきますので そちらからご覧ください。 第02回となる今回の動画では Fusion360の基本操作や データ管理について解説していきます。 3Dソフトは画面の操作が複雑になりがちで、 最初は頭が混乱すると思いますが、 この動画を何度も見て、実際に触ってみれば、 必ず操作が覚えられます。 また、クラウドベースのCADソフトであるFusion360では データの管理がとても重要になります。 クラウド上でどうやってデータを整理すればいいのか、
(01:06) データの更新履歴がどうやって管理されているのか これらを知らないでFusion360を使うと、 データがどこにあるのかわからなくなったり、 データをもう一度作り直さないといけなくなったりします。 第01回と今回でFsuion360に全く触っていませんが、 とても大切な部分なので、しっかりと理解をしてから、Fu sion360を触るようにしましょう。 前回の動画内容で訂正をさせていただきます。 無料ライセンスでの機能制限の部分で、 クラウドへ保存できる数が10個と制限があると お伝えしましたが、誤りでした。 クラウド上へ保存できるデータ数には制限はなく、 同時に編集可能なデータ数が10個が正しいです。 誤った内容の情報をお伝えして申し訳ありません。 訂正とお詫びをさせていただきます。 基本操作をお伝えする前に Fusion360のインターフェースを解説します。 これから動画内でも「どこどこのこれをクリックしてください」と、
(02:11) よく名前が出てくるので覚えておきましょう まず、Fusion360画面上にある「アプリケーションバー」です。 この「アプリケーションバー」にはデータを開いたり、保存したり、 作業を一つ戻ったり進んだりするコマンドが並んでいます。 また、あとで出てくる「データパネル」に アクセスするコマンドもここにあります。 「アプリケーションバー」の右側では Fusion360の細かな設定やヘルプ機能を見ることが出来ます。 また、このベルマークはソフトの更新や、 クラウドでの作業進捗などの通知が来ると知らせてくれます。 時計のアイコンの「ジョブステータス」では、 クラウドへのデータ保存状況や、 クラウドでの作業状況が確認できます。 個人の無料ライセンスだと、「ジョブステータス」の左側へ、 編集可能状態のデータ数が表示されます。 有料ライセンスですと、ここにはコンセントのようなアイコンの「 拡張機能」が表示されます。 拡張機能は、別途有料で機能追加が出来ます。 アプリケーションバーと
(03:16) 設定メニューの一つ下の段が「ツールバー」です。 データを作成していくコマンドが揃っています。 一番左側にモードを変更するメニューがあり、 それぞれのモードによって、 ツールバー内のコマンドの内容も変わっていきます。 無料ライセンスでは、 機能制限されているコマンドは半透明に表示されます。 アプリケーションバーの一番左にあるアイコンを クリックすると出てくるのが「データパネル」です。 ここでは、データの保存や管理が出来ます。 いままで作成したモデルがアイコンとして並んでいます。 モデルアイコンをダブルクリックすると モデルを画面上へ呼び出すことが出来ます。 この「データパネル」は動画後半の データ管理の部分でも出てきます。 頭の片隅にでも残しておいてください。 グリッドが表示されている画面の 左側にあるのは「ブラウザ」です。 データに入っている物がツリー形式で表示されます。 モデルを開いていると、ここにボディとして表示されます。 他には原点や基準平面などの
(04:21) データを作っていく基準となるものや、 データの単位などもここに表示されています。 この目のアイコンからボディの表示、非表示を選択できます。 ブラウザの右側は「キャンバス」です。 キャンバスにはモデルが表示されます。 キャンバスに表示されているモデルを選択しながら、作業を行います。 ブラウザからキャンバスをはさんで 右側にあるのは「ビューキューブ」です。 データを今どの方向から見ているのかを確認できます。 また、視点を操作するのにこの「ビューキューブ」を使えます。 キチッと毎回同じ向きの視点にしてくれるので、 形状編集やスケッチなどの時には 「ビューキューブ」もよく使う機能です。 キャンバス下にあるコマンドが並んでいるのは 「ナビゲーションバー」です。 キャンバスの操作や、モデルの表示方法などの変更が出来ます。 面を表示しないワイヤーフレーム表示や、 エッジを表示しないシェーディング表示が選択できます。 また、キャンバスに表示されているグリッドも ナビゲーションバーから表示、非表示が選択できます。
(05:27) 画面下の段が「タイムライン」です。 モデリングに使用したコマンドの履歴が表示されます。 タイムラインから過去のコマンまで戻って、 数値などを修正することが出来ます。 また、コマンドの順番をドラック&ドロップで変更することも出来ます。 よく使う機能なので、 タイムラインはよく覚えておきましょう。 次は画面の操作方法を覚えていきましょう。 ナビゲーションバーで画面を操作してもいいです が、マウスやキーボードを使っての操作の方が効率が良いので、 しっかりと覚えていきましょう。 まず、画面の拡大は、 マウスのホイールをスクロールすることで画面が拡大、縮小できます。 スクロールの方向は、 基本設定→一般→ズーム方向を反転から変更することも出来ます。 画面の平行移動はマウスのホイールをドラッグします。 モデルの回転は、キーボードのshiftを押しながら、 マウスのホイールをドラッグします。 この拡大縮小、平行移動、回転はもっともよく使う操作なので、
(06:33) 練習して覚える様にしましょう。 ちなみに画面を平行移動したり、回転させていると モデルが画面からずれて迷子になったりします。 そんな時には、マウスのホイールをダブルクリックすると、 モデルが画面中心に戻ってきます。 これらの画面操作の方法は、 基本設定→一般→画面移動、ズーム、オービットのショートカット のプルダウンから変更することも出来ます。 Fusion360に他のCADから移ってきた方は、もと もとのCADと操作方法を合わせておきましょう。 ここからは、Fusion360のデータ管理について解説していきます。 Fusion360はクラウドベースのCADソフトなので、 データ管理もクラウド上で行います。 保存したデータにはFusion360はもちろんですが、 webブラウザからもアクセスできます。 基本的にはパソコン上でデータを管理するのと大差ないですが、 データを更新する度に、一つのデータ内にバージョンとして 更新内容がクラウド上に保存されます。
(07:40) 更新前の形状へ戻りたい時には、バージョンを戻すことで すぐに更新前のデータを呼び出すことができます。 バージョンのさかのぼり方は後程解説していきます。 データ管理としてまず覚えることは、 「プロジェクト」「フォルダ」「ファイル」 の使い方です。 画面左上のiPhoneの画面みたいなアイコンをクリックすると、 画面の左側にデータパネルが表示されます。 データパネルには、クラウドに保存されているデータが表示されます。 このデータパネルではまずデータを保存する箱を用意します。 データファイルを保存する箱が「プロジェクト」と「フォルダ」です。 「プロジェクト」は大きな箱、「フォルダ」は小さな箱です。 プロジェクトが一番大きな箱として、中に フォルダやデータファイルを入れて管理することができます。 プロダクト一つ一つにプロジェクトを作成し、 アセンブリデータ毎にフォルダで管理するのがオススメです。 フォルダ内にもまたフォルダを作成することができるので、 トップアセンブリやサブアセンブリ毎にフォルダ管理することで、 データがどこにあるのかを分かりやすくデータ管理ができます。
(08:48) プロジェクトはデータパネルの右上の 「新規プロジェクト」ボタンをクリックすると作成できます。 ダブルクリックするとプロジェクトを開けます。 プロジェクトを開くと、右上のボタンが 「新規プロジェクト」から、「新規フォルダ」へ変わります。 「新規フォルダ」ボタンをクリックすると、フォルダを作成できます。 あとは、データを保存する際に、 保存先としてプロジェクトやフォルダを選択して管理をします。 プロジェクト内のデータファイルには、 データを更新する毎に変更内容がバージョンとして保存されます。 モデリングをしてると、過去のバージョンに戻りたい場合がよくあります。 前のバージョンに戻る方法は、 データパネル内のデータファイル表示枠の右下に プルダウンボタンがあります。 このプルダウンをクリックすることで、 過去のバージョンのデータファイルを呼び出すことができます。 このバージョン管理が本当に便利で、 他のCADではない機能になります。 会社ではデータ保存をするシステムサーバーを用意して、 バージョンの管理を可能にしたりしますが、
(09:52) CADソフト標準でこの機能がついているのは驚きです。 クラウドベースのCADソフトであるFusion360の特徴でもあります。 ぜひ使っていきましょう。 データ管理の次は、データ形式について覚えておきましょう。 3D CADのデータには様々なデータ形式があります。 Fusion360でも様々なデータ形式を扱うことができます。 おおまかでいいので扱えるデータ形式を覚えていきましょう。 fusion360はクラウド上でデータファイルを管理するので、 データ形式を意識することは少ないですが、 データファイルをパソコン上のストレージで管理することもできます。 Fusion360のデータファイルをパソコンストレージへ 保存した際の標準データ形式をご紹介します。 Fusion360の標準データ形式は、部品データは「F3D」形式、 アセンブリデータは「F3Z」図面データは「F2D」形式で保存されます。 標準データ形式には、モデルデータはもちろんのこと、
(11:00) タイムラインのコマンド履歴も保存できるので、 Fusion360で扱う分には完璧なデータ形式です。 ただし、他CADソフトでは対応していないので、 他の人にデータを渡す際には、 汎用データ形式でデータファイルをエクスポートします。 Fusion360でエクスポートに対応しているデータ形式は、 よく使われる「STEP」形式や「IGES」形式 3Dプリンター造形によく使われる「STL」形式など、 13種類のデータ形式に対応しています。 逆にデータを受け取った時には インポートに対応しているデータ形式を把握しておく必要があります。 Fusion360でインポートに対応しているデータ形式は、 汎用データ形式の「STEP」「IGES」形式のほかに、他C ADソフトの標準データ形式もインポートすることができます。 AutoCADやCATIA、Creo、 SolidWorksの生データをそのままインポートできます。 コマンド履歴が削除されたり、データ変換の寸法誤差が 起きる可能性はありますが、
(12:04) 生データをそのままインポートできるのはとてつもないメリットです。 Fusion360で扱えるデータ形式をよく理解して使っていきましょう。 第1回で、無料ライセンスと有料ライセンスで書き出しや 読み込めるデータ形式が違うとご紹介しましたが、 具体的にどのデータ形式をインポート、エクスポートできるかご紹介します。 有料ライセンスでは、エクスポートで14種類、 インポートで25種類のデータ形式を扱えます。 しかし、無料ライセンスでは、エクスポートで8種類、 インポートで7種類と、扱えるデータ形式が大きく減ります。 表にまとめたので、 詳しく見たい方は動画を一時停止してご覧ください。 無料ライセンスでも、最低限STEP形式やSTL形式、 CG系ソフトで扱えるFBX形式やOBJ形式などが扱えますので、 困ることは少ないと思いますが、 データ形式の把握だけはしていてください。 以上がFusion360講座第02回となります。 次回の第03回では、Fusion360のデザイン機能に触れて、
(13:14) 実際にモデリングをしていきます。 第03回目からやっとCADを使っていると実感してもらえると思います。 このチャンネルでは、Fusion360講座だけでなく、 3Dプリンターの知識や材料についての知識等も発信していますので、 良かったら竹の子lab.に入所して一緒に研究していきましょう。 入所の仕方は、右下のアイコンからチャンネル登録ボタンを押してください。 また、ベルマークをオンにすると、 最新動画が投稿されたときに通知が出ますので、 動画を見逃すことがなくて、便利です。 この動画が為になったらグッドボタン、 残念ながら為にならなかったらバットボタンをお願いします。 また、気になることやリクエストなどは、コメントで書いてもらえると嬉しいです。 それでは、最後までご視聴ありがとうございました。
プロフィール
▲現役機械設計者
元々は航空機開発、自動車部品開発、医療器械開発に携わっていました。
今現在でも、専門分野は異なりますが、機械設計者として働いています。
▲使用CAD
主に使っているCADはSolidWorksです。
他には、CATIA、NX、Fusion360、AutoCADも業務などで触ったことがあります。
▲Twitter
@TAKEnoKO_lab
なかなか設計とかCADとか理解が難しいといわれることが多いので、実際設計はどんな仕事をしているのかを発信していこうと思います。
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