シート成形機【曲げ/切断/刻印/加熱/冷却/直動機構/揺動機構/回転による直動機構/シリンダ/リニアガイド/ねじ駆動/モータ/ベアリング/リニアブッシュ】

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仕様
　目的・動作
　　樹脂シートの先端部をU字形状に塑性加工する
　環境・操作性
　　オペレーターが樹脂シートを加工テーブル上にセット、起動ボタンで①樹脂シートをクランプ②ロールバーが180°回転(樹脂シートU字曲げ)③ヒータが左向走行開始、120mm/2.3sec④ヒータONタイマー作動⑤ヒータが樹脂シート右端まで移動➅樹脂シートを加熱走行260mm/4.9sec⑦ヒータ走行20mm/0.4sec⑧ヒータ左端（ストローク端）停止⑨ヒータ右向開始⑩樹脂シートを加熱走行⑪ヒータOFF(タイマー動作による)⑫ヒータ右端停止。エアブローを併用して加熱、右向走行時ヒータ停止、エアブロー走行などの最適条件をトライにより決定する

　対象ワーク
　　形状：樹脂フィルム
　　サイズ：260x45xt0.7[mm]

特徴
　動作仕様・寸法
　　シートクランプストローク：100[mm]
　　シート回転角度：180[°]
　　加熱ヒータ：1[kw]
　　ヒータ走行部ストローク：474[mm]
　　走行時間：7.5[sec](可変速)
　　外形寸法：W987×D455×H514[mm]

　必要精度・荷重
　　位置決め精度±0.2[mm]

　主要部品の選定根拠
　　ヒータ選定
　　　加熱温度250°±30°常温圧縮空気吹き付け調整(トライによる)
　　　熱風ON-OFFは走行時タイマーによる。
　　　加熱時間15sec(往復動作時)

設計ポイント
　主要部品の計算工程
　　荷重に耐え得るトルクを有すモータを選定する
　　　テーブル部荷重：M=7[kg]
　　　台形ネジリード：L=0.004[m]
　　　駆動部効率：η=0.26、
　　　ガイド摩擦係数：μ=0.15
　　　モータ起動トルク：TM=0.28[N・m]
　　　スピコンモータ回転数範囲：n=90～1400[rpm]
　　　モータ回転数:N=60×V/L
　　　=60×53/4
　　　≒800[rpm]
　　　負荷荷重：F=μ×M×9.8
　　　=0.15×7×9.8
　　　=10.3[N]
　　　負荷トルク：T=FL/2πη
　　　=10.3×0.004/2×3.14×0.26
　　　=0.026[N・m]
　　　よって　T＜TM

　構造の作り込みと設計の勘所
　　シートクランプはガイド付きシリンダを使用してコストダウンを図る
　　シート回転はロータリーアクチュエータにストッパーを設け曲げ量を調整可能とする
　　ヒータはネジクランプ式の固定で交換しやすくし、走行精度・停止精度はラフ仕様の為台形ネジと小型標準スピコンモータを使用
　　熱風温度はヒータ吹き出し部で450℃。温度調整用としてエアブローノズルを設ける
　　加熱時間はトライにより決定。加熱時間15sec前後(往復)

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