Fusion360超入門講座 第01回【Fusion360とは】

ご安全に!現役機械設計者の竹の子と申します。

今回から無料で使える高機能3D CAD「Fusion360」の講座動画を始めようと思います。
この講座で、CADを全く触ったことがない方がFusion360を仕事に活かせるレベルになるまで教えていこうと考えています。

この動画のコンセプトは2つ
・初心者さんに向けて徹底解説
・専門用語は極力使わない(使う場合は必ず解説入り)
このコンセプトでYouTube上で最もFusion360初心者さんにやさしい動画を目指します。

動画の目次—————————————
00:00 あいさつ

01:25 Fusion360とは
02:23 Fusion360の機能
05:52 Fusion360の特徴
07:58 Fusion360のライセンス
09:28 Fusion360の動作環境
10:06 Fusion360のインストール

12:34 おわりに

【書き起こし】Fusion360超入門講座 第01回【Fusion360とは】

(00:00) ご安全に!竹の子ラボラトリー運営者、現役機械設計者の竹の子です。 現役の機械設計者である私、竹の子が設計歴10年のノウハウを活かして、 無料で使えるCAD、Fusion360の講座動画を始めていきます。 CADを使ったことがない初心者さんに向けて、どんな人にでもわかるように、 極力専門用語を使わない講座内容にしています。 また、専門用語を使う時には、必ず解説を入れるので、 初心者さんでも安心して動画をご視聴下さい。 第1回となる今回の内容は、無料で使えるCAD Fusion360の前提知識やソフトのインストールまでをご紹介します。 実際にはソフトの操作には触れないので、 知識はいいから操作を教えてくれって方はこの動画は飛ばしてください。 実際にFusion360に触っていくのは第3回からの動画になります。 更新頻度は不定期となりますが、今後ともよろしくお願いします。 (01:08) そもそも、CADってなんだ?って方は、 以前あげた「CADってなんなんだ?」という動画を先にご視聴頂けると、 理解がすんなり出来ると思います。 CADを紹介している動画は、動画概要欄に リンクを張っておくので、そちらからご視聴下さい。 Fusion360は国内トップシェアを誇るオートデスク社が 提供、販売している高機能3次元CADです。 3Dモデルを作っていくモデリング機能から、 図面を作成する図面機能、部品強度を解析するCAE機能、 製造検討のCAM機能まで 設計業務で使う機能がほとんど揃っているすごいCADです。 しかも、一部機能に制限はありますが、 個人使用であれば無料で使うことが出来ます。 これだけの機能が揃っているCADを使おうと思ったら、 今までは数十万円から数百万円はかかっていたのが、無料で使えるのは、 もう使わないのはもったいないレベルにめちゃくちゃすごいことです。 (02:14) 是非この講座動画で使い方を覚えてこの恩恵にあずかっちゃいましょう。 細かいライセンス条件については、後程ご紹介します。 Fusion360には様々な機能がある高機能3次元CADだとご紹介しましたが、 どんなことが出来るのか具体的にご紹介していきます。 Fusion360は大きく分けて7つの機能があります。 「デザイン」「ジェネレーティブデザイン」「レンダリング」 「アニメーション」「シミュレーション」「製造」「図面」 の7つです。 デザインには、3Dモデルを作る機能が揃っています。 まず、形状を作り始めるときには、このデザイン機能を使います。 初心者の方がまずCADと聞いて 想像するのが、このデザイン機能だと思います。 今後講座動画で一番使っていく機能です。 次のジェネレーティブデザインは 作った3Dモデルの形状をパソコンが自動的に最適化する機能です。 (03:24) この機能は有料ライセンスのみで使うことが出来る機能です。 部品の固定箇所やどこに負荷がかかるのかなどの条件から 最適な形状を自動で生成できるので、 設計の効率化が出来る機能になります。 このジェネレーティブデザイン機能の詳細は別の動画でご紹介しているので、 動画概要欄にリンクを張っておきます。 気になる方は、そちらを見てみてください。 レンダリングは、作った3Dモデルを実物になったかの様に描写する機能です。 部品の材質や撮影環境などを簡単に設定するだけで、 リアルな画像を作ることが出来ます。 作ったものを人に綺麗に見せたいときに使える機能です。 アニメーションは、作った3Dモデルを動かして動画にすることが出来ます。 複数個の部品が組み合わさっている組立部品では、 分解するアニメーションが自動で作成することも出来ます。 (04:31) シミュレーションは、3Dモデルの検証、解析が出来ます。 部品のどこに負荷がかかりやすいのかを確認したり、 どうやって熱が伝わっていくのかなど、 様々な条件で検証、解析が出来ます。 この機能もジェネレーティブデザインと同じく、 有料ライセンスでのみ使うことが出来る機能です。 製造では、3Dモデルを実際に作るときの検証が出来ます。 部品を実際に作るときには、材料を削って作りますが、 その削る作業工程を検証できます。 視覚的に実際の作業工程を検証できるので、 後の製造工程を効率化することが出来ます。 図面は、3Dモデルを紙に印刷するための図面を作る機能が揃っています。 物を外注で作ってもらうときには、 この図面を中心に話し合いながら進めていきます。 この大事な図面をつく際には、図面機能を使って作ります。 (05:40) これだけの機能がFusion360にあります。 一部は有料ライセンスでしか使えませんが、 ほとんどの方にはやりたい事に困らないだけの機能があると思います。 Fusion360の特徴をご紹介します。 まず、大きい特徴は、クラウドベースのCADソフトであることです。 クラウドベースというのは、 ネット上でデータを管理、共有が出来るソフトウェアの事を言います。 Fusion360では、ネット上にデータを保存、管理できるので、 他の人にリンクを共有し、データを編集してもらうことも出来ます。 また、出先でもアカウントにログインすれば、 すぐにデータにアクセスできるのも大きなメリットです。 活用の自由度が広いことも特徴の一つです。 Fusion360には多くの機能が一つのソフトに集合してるので、 ほとんどの作業をFusion360で完結できます。 (06:46) ハイブリットモデリングと呼ばれますが、 Fusion360のモデリング機能では、 ソリッド、サーフェイス、フォーム、メッシュ の4つのデータを扱って編集することが出来ます。 他のCADソフトでは、4つのデータのうち、 2つから3つまでにか扱えないものが多い中、 4つすべてを扱って、それぞれ切り替えながら形状を作ることが出来ます。 また、シミュレーションや製造機能もあるので、 設計した形状の検証、解析がすぐに出来、 形状の修正や検討作業を大幅に短縮することが出来ます。 インターフェースが分かりやすいのも特徴です。 メニューが日本語に対応していることもありますが、 コマンドが視覚的に分かりやすいことや、 コマンドを選択すると解説が表示されるので、 機能に迷うことが少ないと思います。 CAD初心者さんにとっては大きなメリットになると思います。 (07:55) Fusion360はこれらの特徴があります。 Fusion360のライセンスは、 有料ライセンスと無料ライセンスに分かれています。 個人の趣味での使用には 一部制限のあるFusion360を無料で利用することが出来ます。 また、小規模事業の方や学生や教員などの教育関係の方には、 機能制限のないFusion360を無料で使うことが出来ます。 それらの条件に当てはまらない方は、 有料ライセンスを購入する必要があります。 有料ライセンスは、サブスクリプション形式になっていて、 1か月7,700円で利用することが出来ます。 1年や3年でのサブスクリプション契約だと、月額が安く利用できます。 無料ライセンスで制限されるのは、機能だけでなく、 クラウドに保存できるデータ数が10個と制限があります。 また、データを書き出しや読み込めるデータ形式にも違いがあります。 (09:06) 基本的な作業では、無料でも困らないと思いますが、 有料でしか使えない機能を使いたい時が来た場合は、 有料ライセンスを購入する必要があります。 ライセンス条件は更新されることがあるので、 詳細は公式サイトで確認してください。 公式サイトのリンクは動画概要欄に張っておきます。 Fusion360はWindows、MacOSの両方に対応しています。 細かい動作環境は表を見てもらいたいんですが、 最近の10万円くらいのノートパソコンでもFusion360は動くので、 表のスペックに満たないパソコンしか持っていない場合は、 よく調べて購入を検討してみてください。 デスクトップパソコンであれば、ほぼ動くと思います。 部品が多いモデルやデータ量が多いモデルの場合は、 より高いスペックを要求されるので、 少し余裕のあるスペックを考えるのが良いと思います。 Fusion360の個人の無料ライセンスでインストールまでの流れをご紹介します。 (10:16) まず、Fusion360のソフトをダウンロードする前に、 オートデスクのアカウントを作る必要があります。 動画概要欄のFusion360公式サイトのリンクから、公式サイトに飛びます。 公式サイトの右上のサインインをクリックします。 「NEXT」ボタンの下にある「CREATE ACCOUNT」をクリック 入力フォームがでるので、必要情報を記入しましょう。 利用規約を一読したら、チェックボックスにチェックをいれて、 「CREATE ACCOUNT」のボタンをクリック すると画面が切り替わっ て、オートデスク社から最新情報を届けるかの確認画面になります。 最新情報が欲しい場合は、チェックボックスにチェックを入れて下さい。 不要な場合はチェックは入れずに、「完了」ボタンを押しましょう。 先ほど入力したメールアドレスに確認メールが届くので、 内容を確認し、「VERIFY EMAIL」をクリック (11:25) オートデスクのログイン画面が表示されるので、 メールアドレスとパスワードを入力 「完了」をクリックすると、オートデスクアカウントへログインが出来ます。 また、Fusion360の公式サイトへ戻って、 公式サイトの「プラン価格」をクリック 右側の個人用/趣味用Fusion360の「利用を開始」をクリック 個人用Fusion360の機能説明がでるので、下にスクロールすると、 Fusion360のダウンロードとインストールとかかれたところがあります。 「今すぐ始める」をクリック ページが切り替わり、ファイルのダウンロードエクスプローラーが開くので、 好きなところへダウンロードします。 ここからはインストールの作業へ入ります。 ダウンロードしたFusion360のインストールファイルを開きます。 読み込みが完了すると、Fusion360が立ち上がります。 アカウント入力フォームが表示されるので、 メールアドレスとパスワードを入力します。 アカウントにログイン出来たら、Fusion360を使いはじめることができます。 (12:36) 以上がFusion360講座第01回となります。 次回の第二回では、 Fusion360の基本操作やデータ管理について解説していきます。 このチャンネルでは、Fusion360講座だけでなく、 3Dプリンターの知識や材料についての知識等も発信していますので、 良かったら竹の子lab.に入所して一緒に研究していきましょう。 入所の仕方は、右下のアイコンからチャンネル登録ボタンを押してください。 また、ベルマークをオンにすると、 最新動画が投稿されたときに通知が出ますので、 動画を見逃すことがなくて、便利です。 この動画が為になったらグッドボタン、 残念ながら為にならなかったらバットボタンをお願いします。 また、気になることやリクエストなどは、 コメントで書いてもらえると嬉しいです。 それでは、最後までご視聴ありがとうございました。
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プロフィール
▲現役機械設計者
元々は航空機開発、自動車部品開発、医療器械開発に携わっていました。
今現在でも、専門分野は異なりますが、機械設計者として働いています。
▲使用CAD
主に使っているCADはSolidWorksです。
他には、CATIA、NX、Fusion360、AutoCADも業務などで触ったことがあります。
▲Twitter
@TAKEnoKO_lab

なかなか設計とかCADとか理解が難しいといわれることが多いので、実際設計はどんな仕事をしているのかを発信していこうと思います。
他にもこのチャンネルでは、技術的な情報や、最新技術のニュースなども発信していこうと思いますので、興味のある方はチャンネル登録と動画視聴をよろしくお願いします。

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