機械設計技術者として資格を取得する意義、「機械設計技術者試験」の内容を詳しく解説しています。私自身が1級を取得してから20年近く経過しましたが、今は本当に資格を取って良かった。いや、資格を取る為に勉強して知識を蓄えて良かったと痛感しています。
なぜ資格を取ることに意味があるのか?について知りたい方はぜひ見てみてください。
【書き起こし】機械設計に資格は必要か 機械設計技術者試験とは?!
(00:13) 今日は中村ですいつもご視聴ありがとう ございます このチャンネルでは inventor 3 d cad の使い方や機械設計について お話ししています 今日は機械設計技術者資格を取得する意義 についてお話ししていきたいとおもいます サブタイトルは設計業務に必要な知識と 経験です皆さん機械設計技術者資格という のをご存じでしょうかあこのチャンネルで アンケートをとると約7割の人が機械設計 技術者資格について知らないという回答が ありました 今日はこの資格について詳しく解説して 資格を取得するとどういうメリットがある のかそういうことについて詳しくお話しし ていきたいとおもいます はい今日お話しする内容はこの五ツですね 一つ目機体設計に資格は必要か2つ目資格 を取ると給料は上がるのか 3つ目一流の設計者になるために 4つめ設計経験等知識どちらが大事
(01:18) 5つめ機械設計技術者資格を取得する意義 今日はこの5つの項目について詳しく解説 していきたいとおもいます はいそれでは一つ目の機械設計業務に資格 は必要かということなんですけども はい答えは資格は必要ないですね 資格がなくても設計業務には従事できると いうふうなことになっています 例えば建築の設計だとね業務内容によって は1級の資格を持ってないと従事できない というような法律がありますけども 機械設計においてはそういう法律はないん ですね誰でも経験を積めば設計ができると いうのが機械設計業務になります はいそれでは資格を取ると給料は上がるの かということなんですけども これに対する私の考えはこうですね 年額手当一時金としての報酬資格手当給付 企業というのがあります
(02:21) これは機体設計技術者資格を取ると一時的 な手当もしくは毎月の給料に上乗せ それから年額として年収に上乗せという ような報酬を +企業があります数は少ないですけども このようにね機械設計技術者資格を持って いる人に対して優遇する措置を取っている 会社は結構ありますね こちらの url を概要欄に貼っておき ますので宜しければご覧になってください 資格を取る意味なんですけども本質的な 目的はこの手当ではなくて実力を上げて 成果を上げることが重要なんですね その結果会社から必要な人材と認識して もらってそして報酬が上がるとこれが 真っ当な考え方だと思いますね はいそれでは次は一流の設計者になるため にということですけども 機体設計は知識と経験の積み重ねですね この2つが必ず必要になってきます
(03:28) 知識だけでもダメで経験だけでもダメです ね 両方必要なんですね 経験っていうのは会社の仕事をこなして いると順当に積み上げていくことができ ます 一方知識の方は自分で勉強しないと身に つかないんですね 会社の仕事の知識だけでは範囲が狭くて 一流にはなれないというのが私の考えです て会社の仕事だけを一生懸命にやる人は 非常に多くてですね結局それだと知識の幅 も広がらないし深さもなかなか深くなら ないんですねその結果どうなるかというと 自分の会社の製品については非常に詳しく てよく知っているんですけども少し ジャンルの違う機会になると全く設計でき ないという人が非常に多いです これなぜかというと知識がないんですね 自分の会社の製品は経験と勘でなんとなく わかっているという状態が続いてなんだか 機械設計できたような気になっている人は 非常に多いんですけれどもそれだと非常に
(04:34) ず星が効かないというか範囲の狭い知識と 経験でしか設計ができないとこういう人に なってしまいますねえっ これをスポーツで言い換えると非常に わかりやすいんですけども スポーツが本当に出来る能力の高い人って いうのは筋力とか体感とか神経系ですね このあたりがちゃんと鍛えられていて能力 があるんですね これらの基礎がある選手は違う競技をやっ ても習得が早いんですね なぜかというと体を動かす筋力とか体感 神経系が備わっているからです これを機体設計で言い換えると知識がある 人は違う業界の設計をやっても習得が早い んですねこれなぜかというと基礎能力が あるからです スポーツで言うところの筋力体感神経系が ちゃんと発達して鍛えられているという ことですね 機械要素や材料に対する知識力学気候学 などの知識はスポーツで言うところの筋力
(05:38) や体幹にあたりますよということです 技術練習をする前にやることがあるそれは 進退の体の動かし方の勉強するべきだと こうおっしゃっているのは武井壮さんです ね 武井壮さんの youtube を見ると 技術練習をする前に身体をちゃんと 動かせるようになりなさいと そして体を動かすためにはどういうことを やったらいいかというのをまず勉強して くださいという風に言っておられますね 機械設計も同じで設計経験を積む前に基礎 知識を習得しておく必要があるんですね はいそれでは次は設計経験と知識どちらが 大事という話です これ答えは短期的には経験が必要なんです けども長期的には知識が絶対に不可欠だと いうことですね 会社に入ってに3年ぐらいはまず経験を することが非常に重要になってきますけど も それと同時に積み上げていかないといけ
(06:41) ないのは知識です 知識を蓄えるすなわち勉強をするという ことですね会社の仕事だけをこなして仕事 で成果を出すことだけを考えるのではなく てその製品の深い深い理屈これを勉強する ということですで理屈がわからなければ 自分で調べて勉強するということですね これが知識を増やす基礎的な考え方です 知識は自ら学ぼうとしないと身につかない んですね 会社の仕事だけをこなしていても知識は身 につきません プライベートな時間を費やして勉強すべき だということです はいそれでは機械設計技術者資格を取得 する意義なんですけども これは自社設計の機械以外の知識を習得 できるということですねさきほども言い ましたけども会社の仕事以外の機会これの 知識を習得できるんですねどうしても自社 の製品っていうのは偏った考え方をして たり必要な知識が幅が狭かったりするん
(07:47) ですね 将来転職した時や部署が変わって違う製品 を設計しなければならなくなった時に非常 に有利です 1段上の自然で設計内容を検証できたり 違う切り口で設計ができる発想が出ると いうことですね 知識がない人経験値だけの人はロジカルに 考えられない傾向がありますね 今までの勘と経験だけで設計してしまって ピントがずれたような設計をしてしまって 不具合を出してしまうという人は非常に 多いですね こちらの詳しい内容は動画のロジカル設計 脳の育て方という動画がありますので右上 にカードが出てきますのでよろしければ そちらも確認にしてみてください 会社の仕事だけをこなしてきた人は知識が 浅く狭い傾向があります ですのでプライベートな時間を費やして 勉強すべきだということですね で勉強するためには必ず目標が必要になっ
(08:52) てきますのでモチベーションを保つために 資格取得を目標にすれば私は非常に有効だ と思っています はいそれでは具体的な機械設計技術者資格 の高みどんなことを勉強するのかどんな ことが出題されるのかというのを見ていき たいとおもいます はいこのような内容ですね機工学機械要素 材料力学機械力学を流体工学 制御工学工業材料工作縫製ず環境安全設計 監理と これに加えて1級は小論文というのがあり ます て機械設計技術でなぜ小論本があるのかと 思われるかと思いますけどもこれはですね 技術者も文章ちゃんとかける必要があるん ですね これなぜかというと 人に伝えるのは文章力 文章力がある人は説明も上手だということ です
(09:56) 会社に勤めているとお客様とお話ししたり 仕様の説明をしたりあるいは無かもしくは 上司に内容を説明するよ必要があると思う んですけれども人にちゃんと伝えられる 説明の力がある人っていうのは文章力も あるんですねこれなぜかというと分子帳の 書き方と喋り方って同じなんですね小論文 の書き方というような本を私昔読みました けども まずトピックセンテンスっていうのを書い てその後に詳細を説明していくんですね これはどういうことかというとまあ見出し ですね見出しの本幹の部分を最初に説明し て細かい部分を後から説明する 結論を先によってから詳細を説明するこれ まあよく言われることですけどもこれが できてない人って結構いてですねえ説明を 聞いてる顔何言ってるかわからないと最初 から詳細を説明する人って結構多くてです ね これが業務のねスムーズな遂行に支障を きたしている場合て非常に多いですね
(11:02) ですからちゃんと文章を書けるようになる というのは技術者としても非常に重要な 技術の一つだということですはいそれでは 具体的にね実際にどのような問題が出題さ れたかというのを見ていきたいとおもい ます 平成15年ぐらいの出題問題なのでもう 20年近く前なので古いないようにはなり ますけども大きく内容は変わってないと 思いますので参考に見てみていただきたい と思います はいそれではこれが1級の試験問題の表紙 になります 機工学機械要素設計材料力学機械力学流体 工学熱工学制御工学工業材料工作法を応用 総合 それから機械製図環境安全設計監理と そして産業機械200運搬機械化学環境 機械とこれ+小論文が1級の試験問題に なります では具体的にいくつか抜粋してみていき たいとおもいます まず機工学機械要素設計の問題ですね
(12:07) これはベアリング転がり軸受の寿命に 関する問題です 寿命の知識がちゃんとあるかどうかこれを 確認される問題ですね動定格荷重とか静 定格荷重 これを理解しているかそれからベアリング のそうですね ベアリングメーカーによくある諸元表を 読み取ることができるかですねそのような 基本的な内容をがれる問題です はいそれでは次は機械力学です 上の問題はどうか者の問題ですね動滑車の 理屈について理解しているかを求められて います 動滑車っていうのは入力に対してどうか者 の方は半分しか動かないんですね 仕事としては同じなのでそのあたりの理屈 を分かっているかどうかこれを求められる 試される問題です 農家者をね自動ドアなんかによく使われて いる気候ですね良かったら今度動滑車を 使われている自動ドアのところを見てみて ください リロードは透明なので見える場合が多いの
(13:11) で参考にね今度見てみて欲しいと思います それから下の問題はこれを減速機と モーターの内容を理解できているかという ことですね 原則というのはどういうことか それからそこからモーターの出力を計算 できるかトルクを計算できるかこのような 問題です はいそれでは次は材料力学ですこれは 片持ち梁の問題ですね曲げモーメントとか 曲げ応力について理解しているかを問われ ていますで真ん中の問題は応力とひずみの 問題ですね で一番下の問題は回転軸の入力される動力 からせん断応力を計算できイルカ そういった問題が出題されています はい次は熱工学ですこれは1リッターの水 を 650 at のヒーターで温めるのに どれくらいの時間がかかりますかという ような問題ですねこの勉強した時当時は ですね熱の計算なんか設計では必要ないと 思ってたんですけども当時私は土木機械を
(14:16) 設計しましたのでねこんな内容を勉強する 必要があるのかと思ってますけどもその数 年後にですね転職をしてですね恩寵管理を する開発業務が来ましてですね そこで1000ワットの音ヒーターを使っ てお湯を温めるという仕事が来たんです けれどもその時にばっちりこの問題の内容 等同じような計算をしなければならない ときがきましたねですからやはり今自分が 設計している内容で使わないと思っても 勉強しておくっていうのはやはり後々に 行かせる時が必ず来ると思いますので こんなの必要ないかなと思って勉強するの ではなくて将来絶対必要になると信じて 勉強することが技術力アップにつながると 思いますねそういうマインドで勉強して いくのが非常に重要だと思います はいこちらが日本機械設計工業会の機械 設計技術者資格の案内ページになります はいこちらにですね資格試験の受験資格 一覧というのがあって1級2級3級 それぞれ経歴によってね受験できる資格が
(15:22) 書いてあります39は実務経験布団ですね 日給は実務経験が必要になります一球も 実務経験が必要ですけども日給取得者は次 の年から受験できるとこのような内容に なってますねはいこちらは受験料ですね1 級の事件量は3万3000円ですでに級の 受験料はにまあ2000円ですねー そして3級の受験料は8800円となって います はい合格者にはこのような認定書と ライセンスカードが送られてきます はい今日は機体設計技術者資格を取得する 意義ということで解説させていただきまし た この資格はね3級2級1級と3つあります のでぜひね39からでも勉強して取得して みてください一つずつねステップアップし
(16:26) ていくことで着実に技術力知識を蓄えて いくことができますのでね これは設計技術者として財産になると思い ますのでぜひチャレンジしてみて欲しいと 思います 概要欄に日本機械設計工業会のこの資格の 案内のページをリンクを貼っておきますの でよろしければ後でご覧になってください それでは今日の動画は以上となります今日 もご視聴ありがとうございましたまた次の 動画でお会いしましょう
・機械設計技術者試験
https://www.kogyokai.com/exam/
・資格手当給付企業
https://www.kogyokai.com/exam/benefit/
・武井壮さん
1:28 機械設計業務に資格は必要か
2:06 資格を取ると給料は上がるのか?
3:12 一流の設計者になる為に
6:15 設計経験と知識どちらが大事?
7:22 機械設計技術者資格を取得する意義
9:02 機械設計技術者資格の中身
11:29 試験問題の紹介
・この動画は現役の機械設計エンジニアが作成しています
・講師は3D CAD歴26年、機械設計技術者1級を取得しています
・色覚弱者の方にも無理なく見ていただけるように、配色に配慮しております
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