【溶接講習】TIG溶接の基礎、すみ肉溶接、各電流値での溶け方の違いなど

https://www.youtube.com/watch?v=cx5vQH607Q4

ご視聴ありがとうございます
今回の動画では、先日行ったTIG講習の様子をお届けします
初心者さん向けにポイントをまとめているので
参考にしてみてください

【書き起こし】【溶接講習】TIG溶接の基礎、すみ肉溶接、各電流値での溶け方の違いなど

(00:03) 始めましょうか 受講者:お願いします! Aさんは2回目ですね 受講者A:はい で、(Aさんの会社の)従業員さんお二人ですね 33歳と、おいくつですか? 受講者C:19歳です わ!めちゃくちゃ若いですね! 未成年ですやん(笑) 普段は2人とも半自動を使ってますか? 受講者A:半自動ですね 溶接歴何年ですか? 受講者C:まだ1年くらいです どのくらいですか? 受講者B:10年くらい わー!ベテランですね だいたい…主に半自動をしてますか? 受講者A:半自動ばっかりですね じゃあAさんはこっちで溶接練習しましょう もうたぶんこれは楽勝でしょう 受講者A:隅肉ですか? 隅肉が良いですか? 受講者A:隅肉…隅肉が好き(笑) じゃあ隅肉で前回の続きをしましょう 受講者A:はい、了解です で、お二人はTIGの基礎からですよね? 受講者A:基礎からです 溶接機の設定はだいたいここに表示されます 今溶接電流ってなってるじゃないですか この項目を矢印で変えて、 各自合わせていきます 半自動と違うところは、このプリフローとか
(01:08) 最新の半自動溶接機はこの機能がついてるんですけど このプリフローというのは、最初にガスを流す事ができるんです 今は1秒間流れる設定になってます 次に初期電流があります これは押しっぱなしの状態で、20の電気が出る設定 半自動の場合だと電気20は何もならないけどね(笑) これはスタート位置を照らす役割で使う、 って思ってもらえたらいいです 次に本電流です 半自動で言うところの電流です で、TIGは電圧はありません 電圧は手元の距離で調整するので、 電流で合わせてもらって 基本的にこういう鉄の金物は、 130~150辺りの電流で 前回、Aさんの時は130でしたが、今回は150でしましょう で、溶接電流…本電流を合わせて 後は・・・クレーター電流 これも20に設定します 基本的にTIGのクレーター電流は母材に影響を与えないくらいに設定します 初期電流と同じくらい 初期電流も20 クレーター電流も20
(02:12) で、もし使う溶接機が古い機械だったら 電流を20に設定すると、アークが飛ばない時があります そういう時は、ちょっと高めに 例えば、40~50とか パナソニックの機械とかは割と反応しないことが多いです このぐらいの数値にしてあげた方がいいかもしれません 古い機械は特にですね 最新の機械はパナソニックでも多分大丈夫ですけど とりあえず、DAIHENのデジタルは20くらいの電流がやりやすいですね で、基本的にはクレーター有り TIGは最後にアフターフローと言って ガスが最後に流れるんですね、3秒とか 自分が設定した時間流れるんですけど クレーター有りで 半自動は溶接が終わるとすぐ終わるじゃないですか TIGは溶接が終わった後に、このアフターフローが始まるので アフターフローが今2秒流れる設定です アナログの機械だと、これが目盛りになってます 設定してあげて母材を冷やしてあげる感じですね クレーター有り クレーター無しに設定すると、半自動の様に押しっぱなしの時だけ電気が流れます 基本的にはこの設定で
(03:17) ちょっとやってみましょう 実際にアークを出しながら説明しますね これが初期電流 何も変化がないですよね これが電流20です で、離したら本電流になります これが今電流150です で、これがクレーター電流 という感じです 初期電流もクレーター電流も電流20なので変化がありません 最初に初期電流は照らす役割で、 「どこから始めようかな」って感じですね で、クレーター電流で母材を冷やしてあげるって感じです で、今ここにプールが出来ましたよね? で、ここまでプールが伸びてるじゃないですか ここに棒を入れてあげます 半自動でいうところの、こっちがワイヤーで自分で入れてあげる で、難しんですけど 最初はみんな、ちょんちょんって棒を入れるんですよね 最初はそれでも良いんですけど、 慣れてきたら、親指で棒を押しだす 送りって言うんですけど、この動作に変えます
(04:21) これがめっちゃ難しいです(笑) SUSの溶接棒持って帰って とにかくこの棒送りの練習を最初はしてください これをみんな、最初はやりたがらないんですよね これでも溶接自体は出来るので それでみんな後から苦戦する なので最初から棒送りは練習した方が良い 最初のやり方としては温めて、 このプールの先端に ちょんって入れて進んで、ちょん、ちょん・・・ 最初はそのやり方で練習します 慣れてきたら棒はずっと入れっぱなしで良いんですけどね 最初はなかなかそれは難しいので 棒が溶ける感覚をつかんでください それからこの送る動作 受講者A:吉田さん、1回お手本を見せてもらえますか この前の動画、キレイに見えてたでしょう 受講者A:はい、見えてましたね 今電気150じゃないですか 受講者A:はい 薄板ならこのくらいで良いですけど、 9㎜の板だったら、電流180くらいでも良いですよ 棒を入れる量かのど厚がちゃんと三角になるくらい
(05:28) あまりへこまない 三角になるくらいの棒の量を入れてあげればいい ちょっとやってみますね 最初は必ず温めて こんな感じですね ずっとプールが涙目になるでしょう それをずっと維持していく こんな色 で、この時にのど厚を見るんですね
(06:32) これだったら、ちょっとへこんでるなくらいで まあTIGは別にこのくらいで良いですけどね なので棒をもっと入れればのど厚がでる こっちは電流じゃないですか なのでこっちをもっと入れてあげればポコってなるし 浮かしでも一緒の事です ちょっと浮かしてみます みたいな感じですね 浮かす時はもうちょっとこいつを出してあげた方がやりやすいです
(07:36) 受講者A:あ~なるほど 付けてないので 離れている分、アーク長も離れるので いろんなパターンでしましょうか 150でさっきストレートと ウィービングをしたじゃないですか じゃあ電気を上げるとどう変わるのか まずじゃあ150ですね とりあえず、プールが伸びきってからですね こんな感じですね こんな感じ
(09:21) だいぶ広がりますね これですよ、今 150があるじゃないですか これはちゃんと焼け色が出てるじゃないですか こっちも で、200に上げたら銀一色じゃないですか やっぱりこれから焼け始めてるんですよね で、こっちは250 これは完全に銀色で 今ここにひび割れのようなものが入ってるじゃないですか これが酷くなってくると、酸化 酸化現象と言って 鉄で酸化はわかりにくいんですけど これがステンレスとかだったらどす黒くなってくるんですね それで中の化学物質が変化して 例えばステンレスで酸化させたら錆びてくるんですよ ステンレスじゃなくなってしまうって事はよくあります まあ電気の違いでこれだけ・・・ 脚長とか肉の広がり方が変わりますね
(10:49) 受講者A:広げるタイミングっていうのが・・・ それを手直しする感じでしてみましょうか 受講者A:はい みたいな 今上側の肉が足りなかったので、上側に棒を入れてあげて
(11:55) 整えた感じですね 脚長はだいぶ手前に出てるので もう1回上に重ねた方が良いですね 受講者A:TIGも下と上で2パスでいくっていうのは… 全然ありますよ!これに上を入れてみましょうか 受講者A:はい 今これが俺が溶接したところですね 意図的にカットさせたのがここです Aさんのは下側がずっとえぐれてるでしょう 多分ここでずっとアーク長が変わってるんですよ
(13:02) それか、棒がないのに溶かし続けている その場に滞在しすぎている で、多分ブレてると思うんですよね、軽く で、ビーって溶かしてしまってるんですね これを解決するには 大体カットって棒の不足、肉の不足か アーク長が離れていることが原因なんですね アーク長をもっと意識する これですよ、
(14:46) こっちが俺で、こっちがAさんですよね ここ今結構カットしてるでしょう 溶接してるところ見てたら タングステンが下に行った時に棒を入れてるんですよね タングステンが上に行ってる時に棒を入れてあげれば、あまりカットしないです 今はタングステンが下に行く時に棒を入れてるんですよね そうすると、下に肉は行くけど上には上がって行かないんですね なのでなるべくタングステンが上に行く時に棒を入れてあげれば 溶けた棒が上側に広がってくれるので ここまでのカットは防げます あとは全体的にやっぱり棒が不足してます 今のど厚自体が全体的にへこんでるでしょう 俺のは膨らんではないけど、へこんでもないじゃないですか という事は、ここはやっぱり棒が不足している で、尚更アーク長が ここまでカットが来てるから という事は、だいぶ離れているんですね 完全にフリーハンド状態でしてるので、それもあるけど ここでアーク長が上がってる、それでえぐってしまっている
(15:54) 尚且つ、棒の不足が原因かなって感じですね だいたい使い方はわかったでしょう TIGってこういうものなんだ、ていうのは 何の免許を取るか決めてもらって それに向けて練習をした方が良いですね 受講者A:ああ!そうですね 受講者A:何を取りましょうか 受講者A:パイプに関わる免許が良いんでしょうかね? 先々どういう仕事を見越しているかですね 配管関係の仕事だったらどうしても、パイプの免許がいるし 受講者A:配管関係ですね そしたらT-1PかTN-Pが主流 俺たちは基本的にTN-Pを取る T-1Pはあまり取らないです 受講者A:TN-Pで行きます TN-Pを取っておけば、結構幅広く仕事が出来るかと お疲れ様でした 受講者:ありがとうございました

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