Fusion360超入門講座 第04回【ソリッドモデリング編】

ご安全に!現役機械設計者の竹の子と申します。

今回の講座動画の内容は、Fusion360のソリッドモデリングです。
平面的なスケッチから、立体的な形状にする

この動画のコンセプトは2つ
・初心者さんに向けて徹底解説
・専門用語は極力使わない(使う場合は必ず解説入り)
このコンセプトでYouTube上で最もFusion360初心者さんにやさしい動画を目指します。

 

【書き起こし】Fusion360超入門講座 第04回【ソリッドモデリング編】

(00:00) ご安全に! 現役機械設計者の竹の子です 大変お待たせしました 前回の動画から半年もの期間があいてしまいました 申し訳ありません 本業が忙しくなったことや、株式会社manebiさんが提供している Playseというeラーニングに機械設計の講師としてコンテンツの提供や 本の出版、家の引っ越しなどが重なり、 この半年間てんやわんやしていました 家を引っ越して、また音声の録音ができる環境になったので、 改めて自分の声でFusion360超入門講座を 皆さんにお伝えできるようになりました 改めてよろしくお願い致します 今回はFusion360超入門講座 第04回となります まだ、前回の動画を見ていない方は、 動画概要欄にFusion360講座動画の再生リストと 動画のリンクを張っておきますので そちらからご覧ください 第04回となる今回の動画ではFusion360の
(01:07) デザイン機能のソリッドモデリングについて解説していきます 前回の動画でデザイン機能のスケッチを解説しましたが、 今回は描いたスケッチを立体的な形状にしていきます まったくのゼロからモデリングが出来る様に、 特に細かく解説していきますので 頑張っていきましょう まずは、ソリッドとはなんぞや、というところからやっていきます まず、Fusion360で扱える形状データは、4つありまして、 今回扱っていくソリッドデータ、面しか存在しないサーフェイスデータ 粘土のように形状が変えられるフォームデータ、 三角形や四角形の細かい面で構成されたメッシュデータの4つです 今回扱うソリッドデータは、 中身の詰まった実物の物に近いデータのことです 外から見ると、フォームデータとメッシュデータはなんか違うと分かるんですが、
(02:15) ソリッドデータとサーフェイスデータは見た目一緒だと思います じゃあこの4つのデータを断面切ってみると ソリッドデータとフォームデータは中身が詰まっているのが分かります 見た目が一緒だったサーフェイスデータが中身がなくて、 周りの面だけで形ができていて、 紙風船みたいに中身がなんにもないです ソリッドデータは、実物の物みたいに中身が詰まっていて、 今後の動画で解説しますが、 アッセンブリの干渉解析やボディの重心、重量なども出すことができます とりあえずは、ソリッドデータは中身が詰まったデータだよという事がわかっていれば大丈夫です 前回の動画で「スケッチを作成」を選択すると、 ツールバーの表示がスケッチ用に変わると伝えましたが、
(03:22) スケッチを終了すると、ツールバーからソリッドモデリング用の表示に戻ります Fusion360では、このツールバーの切り替えそれぞれをスペースと呼んでいます スケッチ用のツールバーはスケッチスペース、 ソリッドモデリング用のツールバーはソリッドスペースと呼びます ソリッドスペースに並んでいるのが、ソリッドモデリング用のコマンドです ソリッドモデリング用のコマンド、略してソリッドコマンドと呼んでいます それらのソリッドコマンドを使うと、平面的なスケッチを立体的な形状にできます ソリッドコマンドには様々な種類があって、 作りたい形状に合わせてソリッドコマンドを選択して使います ソリッドコマンドは、スケッチから形状を作る「作成コマンド」と、 作った形状に修正を加える「修正コマンド」に分かれています ツールバーのコマンドの下にあるタブから
(04:28) 作成コマンドと修正コマンドそれぞれ選べます Fusion360では、作成コマンド、修正コマンド合わせて、 約40種類程のソリッドコマンドが用意されています 40種類と聞くと、多くて使いこなせるか不安になると思いますが、 実際によく使うコマンドは40種類の内、15種類くらいしかありません 誰でも覚えられるので、ゆっくり使いながら覚えていきましょう よく使うソリッドコマンドは、後程詳しく解説していきます ここで、少々お時間いただいて宣伝させてください 私が執筆した電子書籍「Fusion360ソリッドモデリングテクニックガイド」が Amazonで出版されました この本は、様々な形の6つのモデルを、 実際にFusion360を操作しながらモデリングし、 Fusion360の機能を楽しく学べる内容になっています
(05:37) Fusion360の本当によく使う機能に絞って、 初心の方向けに500枚以上の画像と 3万文字以上の文章で無茶苦茶細かく解説しています Fusion360ソリッドモデリングテクニックガイドは Amazon Kindleストアで450円で販売しています また、この本はKindle Unlimitedに対応しているので、 Kindle Unlimited会員の方は無料で全て読むことができます 販売ページは、画面に映っているQRコードからか、 動画概要欄にリンクを貼っておきます ご興味のある方は是非、読んでみて下さい まずは、スケッチから立体的な形状を作る「作成コマンド」を紹介します よく使う機能に絞って紹介するので、 ここで触れない作成コマンドは実際に使ってみてください ここで紹介するのは、押し出しコマンド、回転コマンド、
(06:48) スイープコマンド、ロフトコマンドの4つの作成コマンドを紹介します この4つの作成コマンドは、よく使うコマンドなので、 この動画を見ながら、実際にFusion360を触って覚えていきましょう ツールバーの左から2番目の「押し出し」コマンドは、 スケッチを断面として真っすぐ押し出した形状を作れます 前回の動画で課題として出したスケッチで実際に使ってみます ツールバーから押し出しコマンドを選択し、 スケッチのどの部分を押し出したいか選択します 押し出す部分が選択できたら、青く色がつくので、 矢印をドラックしてみましょう スケッチをグイ~と真っすぐ押し出せます 画面左側に出てきた押し出しコマンド設定欄の 「距離」欄に数値を入力しても、押出量を調整できます 「テーパ角度」欄に数値を入力すると、
(07:54) 押し出す方向に向かって、角度が付けられます もう一度、押し出しコマンドを使って、 今度は手前のスケッチを選択してください 矢印をドラックして押し出し、さっき押し出したボディに当たると、 自動的にボディを切り取る機能に変わります この操作は設定欄の「操作」欄から変更できます 次は、「回転」コマンドです この「回転」コマンドは、スケッチを選択した軸を中心に ぐるっとまわした形状が作れます 先ほどのスケッチを元に戻して使ってみます ツールバーから回転コマンドを選択して、スケッチをクリックします 画面右側に出てきた回転コマンド設定欄の 「軸」欄を選択して、スケッチの左の辺を選択します そうすると、選択した軸を中心に、
(09:05) スケッチをぐるっと回転させた形状が作れます 設定欄の「角度」欄が今は360°になっていますが、 ここを変えると回転させたい角度を変えられます 回転コマンドも押し出しコマンド同様、 他のボディがある場合はボディに当たったところから切り取る機能に変わります これは、他の作成コマンドも同じ仕様になっています 次の「スイープ」コマンドは、ツールバーの「作成」タブをクリックすることで表示されます これは、選択したスケッチをパスと呼ばれる線に沿った形状を作れます ちょっと今のスケッチでは、出来ないので、スケッチを足します YZ平面へ小さい円を描きます ツールバーの作成タブからスイープコマンドを選択し、
(10:23) さっき描いた小さい円を選びます スイープコマンド設定欄の「パス」をクリックして、 スケッチの外縁を選びます そうすると、小さい円が外縁のパスに沿った形状ができます 今作ったのは、パスが閉じたスケッチでしたが、別に閉じていなくても大丈夫です 例えばこんなグネグネのパスを描いてみても ちゃんと形状になります 次は、「ロフト」コマンドです ロフトコマンドもスイープコマンド同様、 ツールバーの作成タブの中にあります
(11:29) 「ロフト」コマンドは、二つのスケッチを繋げた形状を作れます ロフトコマンドを選択して、二つのスケッチを選択します そうすると、二つのスケッチを繋げた形状を作ってくれます もちろんロフトコマンドも押し出しコマンド同様、切り取ることもできます こんな風に平面状に描いたスケッチを基に、 立体的な形状にするのに作成コマンドは使います ここからは、作成コマンドで作った形状に 修正を加える修正コマンドを紹介します ここでは、フィレットコマンド、面取りコマンド、 シェルコマンドの3つの修正コマンドを紹介します 「フィレット」コマンドは、ボディの角を丸く編集するコマンドです
(12:40) さっきロフトで作成したボディで試すと、 ツールバーからフィレットコマンドを選んで、丸くしたい角を選びます 出てきた矢印をドラックすると、角が丸くなります フィレットコマンド設定欄の入力覧に数値を入力することでも、 フィレットの大きさを変更できます 次の「面取り」コマンドは、フィレットコマンドに似ていますが、 ボディの角を45°でカットする編集ができます 操作もフィレットコマンドと同じです 矢印でも大きさを変えられますが、 面取りコマンド設定欄の入力欄から数値で大きさを変えられます 最後の「シェル」コマンドは、ボディの中身をくり抜く編集ができます
(13:54) ツールバーからシェルコマンドを選択して、 ボディの空けたい面を選択します シェルコマンド設定欄の「内側の厚さ」欄に数値を入力すると、 ボディの中身がくり抜かれます 例えば、面を二か所選択すると、こんな感じになります 選択した部分が無くなり、他の部分は一定の板厚でくり抜かれます こんな風に作成コマンドで作成したボディに対して、 新たな修正を加えるのが修正コマンドです ロフトして、3つの修正コマンドを加えただけで、 結構カッコいい形状ができます ぜひ、いろいろなソリッドコマンドを実際に使ってみて、 自分が作りたい形状を作ってみて下さい このチャンネルでは、Fusion360超入門講座だけでなく、 CADや3Dプリンターについての知識なども発信していますので、
(15:03) 良かったら右下のアイコンからチャンネル登録をお願いします また、ベルマークをオンにすると、 最新動画が投稿されたときに通知が出ますので 動画を見逃すことがなくて便利です この動画が為になったらグッドボタン、 残念ながら為にならなかったらバットボタンをお願いします また、気になることやリクエストなどは、 コメントで書いてもらえると嬉しいです それでは、最後までご視聴、ありがとうございました

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動画の目次—————————————
00:00 あいさつ

01:29 ソリッドとは
03:08 ソリッドコマンド
05:05 書籍の紹介
06:21 作成コマンド
12:10 修正コマンド

14:52 おわりに
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プロフィール
▲現役機械設計者
元々は航空機開発、自動車部品開発、医療器械開発に携わっていました。
今現在でも、専門分野は異なりますが、機械設計者として働いています。
▲使用CAD
主に使っているCADはSolidWorksです。
他には、CATIA、NX、Fusion360、AutoCADも業務などで触ったことがあります。
▲Twitter
@TAKEnoKO_lab

なかなか設計とかCADとか理解が難しいといわれることが多いので、実際設計はどんな仕事をしているのかを発信していこうと思います。
他にもこのチャンネルでは、技術的な情報や、最新技術のニュースなども発信していこうと思いますので、興味のある方はチャンネル登録と動画視聴をよろしくお願いします。

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