ガソリンスタンドの給油ノズル自動停止の仕組み

ガソリンを給油するときは消防法により、安全な状況で給油がなされているか監視する必要があるので、セルフのガソリンスタンドであっても監視カメラによって建物の中から従業員が24時間監視しており、安全な状況だと確認できる場合のみ給油を許可するというシステムになっています。

実際には自動で給油が許可される自動モードみたいなものを使っていることが多いと思います

 

【書き起こし】ガソリンスタンドの給油ノズル自動停止の仕組み

(00:14) ガソリンスタンドにある給油ノズルは自動 車のガソリンタンクが満タン近くになると 給油を自動的に停止してくれます どのような仕組みになっているのでしょう か それでは給油ノズルの内部構造を見ていき ましょう まずノズルの先端部分には小さな穴が開い ておりこの穴の位置まで液面が達すると 給油が自動的に停止されるようになってい ます 内部では液体がこのように流れています 順番に見ていきましょう レバーを引いていない状態ではホースから 流れてくる液体はまず水色のバルブによっ て流れが止められます そして、レバーを引くことによって 水色のバルブを上げると液体が流れ、 黄色のバルブを押し上げて液体は外部に
(01:20) 放出されます 黄色のバルブの近くには穴が開いており その中に途中で二つに分かれる管が通って います この管の一方の先端はノズルの先端付近の 穴とつながっています そしてもう一方はこの部分につながっています この黄色いバルブによって流れる液体の 面積は急激に狭められます そうなることによって ベンチュリ効果という現象が起こるので緑の管 付近は周りよりも圧力が低い状態になり ます ベンチュリ効果とは このように直径が変化する管の中を流体が 流れる時 直径が小さい場所では流体の速度が大きく なり 圧力が小さくなるような現象のことです この現象は流体に関するエネルギー保存 則によって成り立ちます 簡単に言うと 流体は 流れる速度と圧力の大きさをエネルギーと
(02:25) して保有しています 直径が小さい場所では流体の速度は大きく なるので エネルギーの総和は一定であるということから 圧力は小さくなります ベンチュリ効果によって 黄色のバルブ付近では圧力が小さくなっているので 負圧となり緑の管の先端から空気が 吸い込まれます このとき緑の管の右側の先端はこの密閉された 空間につながっているので空気を 吸い込むことができません したがって左側の管の先にある ノズル先端付近の穴から空気を 吸い込みます しかし 液面が上昇することによって ノズル先端の穴がふさがれてしまう 空気を吸い込むことができなくなります そうなると、管の右側の先端にあった 密閉された空間に力がかかり そこにある弁が開きます そうすると、手で引いていたレバーの回転軸が 下がります。それに連動して 水色の弁も下がるので液体の通り道が ふさがれることになり
(03:35) 給油が自動で停止します 密閉された空間にあった弁はこのような 構造になっています 弁が下がった状態では左右のボールが邪魔に なるので 軸は下がることはできませんが 弁が上がるとボールが中に入り込み 軸全体が下がるようになります 以上が給油ノズルが自動で停止する仕組み です ご静聴ありがとうございました

(サウンド)
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