センタレス研削とは?造円作用の原理・成円機構の仕組み

センタレス研削は、「一直線上にない3点を円周とする円はただ一つだけ存在する」という定理を研削に適用しています。
http://www.micron-grinder.co.jp/

参考までに、センタレス研削盤は、「センターレス研削盤」、「センタレスグラインダー」、「センタレス研磨機」、「センタレス加工機」、「心なし研削盤」、「芯無し研削盤」、「無心研削盤」・・・と言葉の組み合わせで膨大な呼び名があります。因みに英語では”Centerless grinder”^^;日本語って難しいですね。

 

【書き起こし】センタレス研削とは?造円作用の原理・成円機構の仕組み

(00:03) センターレス研削には4つの方式があり、 加工物の形状や精度、能率などによって 最適な方式が採用されます。 インフィード研削のメカニズムです。 加工物はブレードと調整砥石で支えられ 正確な回転が与えられます。 加工物、ブレード、調整砥石の 位置関係を保った状態で 高速回転する研削砥石の方へ切り込むことにより 研削が行われます。 このように加工物の外周面が、研削砥石、ブレード、 調整砥石の3点ABCで接することにより 加工物の断面である円の形状は 最終的に唯一つに決まります。 すなわち理想の真円になります。
(01:17) 加工物が研削砥石で加工され 形状が真円に近づく様子です。 モデルとして素材加工物の最初の歪を 大きな凸部で示します。 回転するたびに歪が徐々に減少して 最終的に真円に近づきます。 この一定の割合で歪が小さくなることを センターレス研削における造円作用と呼んでいます。 例えば1回転あたり10%の割合で減少すれば 素材加工物が最初0.1mmの歪を保つ場合、 50回転することによって計算上は0.5μmの歪に 減少することが期待されます。 スルーフィード研削です。
(02:28) 加工物はブレードと調整砥石で支えられ 調整砥石によって回転と送りを与えられながら ブレード上を通過し研削されます。 これはブレードに対して 調整砥石軸が一定の角度だけ傾けられているためで、 加工物はグリップ力のある調整砥石により 推力を与えられながらブレード上を移動します。 この場合、調整砥石の回転が早く 調整砥石軸の傾斜角度が大きほど 加工物は速い速度で送られます。 このようにセンターレス研削独自の スルーフィード研削では軸方向に規制がないので 加工物の脱着が不要で 連続送りによる高能率加工が可能となります。

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