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この講義は、「生産管理の機能と役割 生産計画の考え方(前編)」です。
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【書き起こし】生産計画の考え方(前編)【生産管理の機能と役割:第3章】
(00:02) ooooooooooooooooooooo oooo みなさんこんにちは 改善ベースです この講義は生産管理の機能と役割 第3章生産計画の考え方 前編です 第3章では生産計画の基礎知識をはじめとし バッファ管理製版連携などに関する学習を進めていきます 第3章前編では生産計画の位置付け生産計画の種類と特徴 バッファ管理の順で説明していきます [音楽] 初めに生産計画の位置付けについて確認しましょう 製造業においては計画とひとことで言っても様々なものがあります 例えば時間軸では長期計画 中期計画短期計画といったものが挙げられます
(01:10) 範囲という軸で見ると事業全体計画部門計画業務計画といったものがあります そして部門計画の中には 開発計画 販売計画 購買計画 調達計画 生産計画 資金計画 ちん子計画 保全計画 物流計画 サービス計画などの種類の計画が挙げられます 本講義で取り上げる生産計画は各部門の様々な計画に密接に関係しています 各部門の状況を的確に捉え全体最適で生産計画へ落とし込む必要があり製造業において は非常に大切な位置づけとなります では工場の工程管理という視点で確認してみましょう
(02:17) 工程管理の中には 事前検討として行う生産計画機能 計画通りの生産を実行するための生産棟性機能 さらなる改善発展フォローアップのための監査機能の3つに分けられます 本章ではこの生産計画機能について詳細を確認していきます なお生産計画担当者は次のような課題を日々抱えています もっとも効率的な生産を行うためにはどういう順番で生産を行えばよいか お客様の希望納期に間に合うのか 在庫は足りるのか 資材調達はできるのか 生産負荷は生産能力をオーバーしないか 生産布川平準化できるか 人員計画は問題ないか
(03:24) この生産計画で販売計画を達成できるか トラブル発生時に納期を間に合わせることができそうか 市場動向は今後どうなるのか 生産管理担当者はこれらのようなさまざまな視点から複数の課題を検討しなければいけ ません これらの課題をうまくさばくために必要な基礎知識を今回は学んでいきましょう [音楽] では次に生産計画の種類と特徴について確認します 生産計画は大きく分けると 第日程計画需給調整計画 中日程計画基準日程計画 小日程計画作業日程計画に分けられます 第日程中日程小日程の計画になるほど 粒度と制度をより細かくしていきます
(04:35) では核計画の大まかな粒度 頻度期間単位の区別を見てみましょう 計画粒度は大日程計画では 分野単位工場単位部門単位という大きなくくりですが 中日程計画では製品群別 製品別ライン別小日程計画では各品番別各設備別各工程別というように大日程 から小日程になるほど細かい単位に落とし込まれていきます 計画頻度は大日程計画では市から3カ月中日程計画では毎週から毎月 章日程計画では毎日から毎週というようにだんだん細く落とし込んでいきます 計画期間は第日程計画では3カ月から12カ月というスパンで 中日程計画では1ヶ月から3ヶ月
(05:40) 小日程計画では1周から1ヶ月というような短いスパンにしていきます 計画単位としては月単位日単位からシフト時間単位での詳細計画というように流動 小さくし精度を上げていきます ではここでローリング計画について考え方を確認しておきましょう ローリング計画とは中長期の計画を定期的に見直し 部分的に修正を加えていくことを言います 外部環境が短いサイクルで激しく変化する現代社会においては当初立てた中長期計画が 時間と共に変化する状況に適合しなくなることがあります そうなると計画と実績が還り4意味を持たない計画となってしまうため ローリング計画の考え方で生産計画を作成し中長期的な計画を定期的に見直していく ことが必要となります
(06:46) 例えば事業計画策定時に立案した 対象月の生産計画は 3カ月前の時点で3ヶ月先の販売計画の修正をもとに修正を入れます 同様に翌々月の2か月前にも販売計画が修正された場合には また生産計画も修正を入れます 1ヶ月前も同様です このように初期に立てた計画を対象月が近づくたびに修正を入れて計画の精度を徐々に 高めていくという考え方が ローリング計画となります ではローリング計画の考え方を踏まえ 実際の生産計画業務はどのように進めていくのか 業務の流れの事例を見てみましょう 第日程計画では3カ月前計画を策定し 2ヶ月前に変更修正を行います
(07:55) そして修正を行った計画は 中日程計画に落とし込まれます 第日程計画は1ヶ月前に再び変更修正が入り その変更は中日程計画にも反映されます 1ヶ月前では修正された中日程計画は小日程計画へも落とし込まれます その後は毎週修正変更が入り 当日の生産を迎えていきます 必ずしもこの周期で行うわけではありませんが計画業務はおおよそこのような雪崩と なります もう一つ生産計画を立てるにあたっては生産工程がプル型 引き取り生産が誰なのかプッシュ型押し込み生産が誰なのかをおさえておきましょう プル型の生産工程では顧客からの確定注文を受けて
(09:02) 製品在庫が引き取られます 製品在庫が引き取られるとそれが前工程の生産指示となります 一方でプッシュ型の生産工程では顧客の計画からない子情報を受け 加工工程に日程計画として指示を出します このようにプル型の場合は基本的には引き取り情報が生産指示となりますが プッシュ型では生産計画を立てて各工程に指示を出さなければいけません 特にプッシュ型の場合は生産指示の精度が悪い場合や 注文の見込みとのズレにより途中に大きなし かかり在庫が発生してしまうことになります したがってプッシュ型における生産計画の粒度と制度に関してはしっかりと更新ルール や伝達方法を決めて運用することが必要となります [音楽] それでは次にバッファ管理について確認しましょう
(10:10) バッファとは製造工程や需要の不確実性を吸収するための中間子係のことをいいます 緩衝機能の役割を果たすものです 顧客の注文に対して工場から製品を出荷するという流れが基本となりますが 顧客の注文は需要変動により当然変化します 一方で工場の内部でも突発的なトラブルなどによる様々な不確実性を持っています これらをバッファ緩衝機能で官は吸収することが目的です なおバッファには大きく3種類があります 一つ目は在庫のバッハです 安全在庫として持つものですどこにどのくらいの量を持つかをしっかりと管理しなけれ ばいけません 二つ目は時間のバッファです 生産計画に時間的な余裕として持ちます
(11:16) どの工程にどのくらいの余裕を持つかをしっかりと管理が必要です つ目は能力のガッハです 設備能力や人の余力として持ちます 余力もどこにどのくらい持つのかしっかりと決めておく必要があります この3つのうち 在庫のバッファ見えるバッファです 一方時間のバッファと能力の窯は見えないバッファとなります 普段見えるバッファばかりに目が向きがちですが見えないバッファも含めて両方を しっかりと管理していくことがポイントになります なお見えないバッファのうちの時間のバッファに関してはリードタイム設定にもリンク させて活用していきます 不確実性リードタイムのばらつきを考慮し 時間のバッファーを設定しバッファとする時間は常に見直しをします 計画へ織り込む際は例えば製造リードタイムが1日でその後に1日の時間バッファーを
(12:29) 設定する場合 深型角能力所要量計画に利用するのは製造リードタイムの1日ですが 資材所要量計画には時間バッファ一日を出した2日を生産選考に数として設定すると いうようなイメージです また見えないバッファのもう一つ 能力バッファに関しては次のようなイメージで活用します 操業時間に対して故障チョコ停 非製造時間を引いた時間を稼働時間としますがこの時間をそのまま計画稼働時間とする のではなく 計画内の稼働時間アイドリング時間も考慮した時間を能力バッファと設定し計画稼働 時間を決めます どのくらいの能力バッファーを持つ彼は実力をしっかりと見極めて設定しなければいけ ません
(13:32) また能力バッファの大きさは計画対象日が近づくにつれて小さくしていくようにし ましょう 以上で第3章生産計画の考え方 前編の講義を終わります後編では生産計画と製版連携 生産計画を効果的に運用するために必要なことについて学習を進めていきます 改善ベースでは改善活動に役立つ たくさんの情報を随時配信しています ウェブサイトでは限定動画が主張できます チャンネル登録をして最新の動画配信情報をゲットしましょう
生産管理担当者は、生産計画や生産進捗管理だけではなく、会社として重要な役割を担っています。
第3章では、生産計画の基礎知識を初めとし、バッファ管理、製販連携等に関する学習を進めていきます。
この講座が、あなたの今後の活動に役立つことを、心から願っています。
目次
00:00 はじめに
00:29 第3章前編の内容について
00:41 ①生産計画の位置づけ
03:53 ②生産計画の種類と特徴
09:59 ③バッファ管理
13:41 第3章後編についてご紹介
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