SPCC(ミガキ) 冷間圧延鋼板

SPCC(ミガキ)は、冷間圧延鋼板の一種で、日本工業規格(JIS G3141)に定められた鋼材です。「ミガキ」とは、磨き仕上げされた表面を指します。SPCCは低炭素鋼で、一般的な用途に向いた特性を持っています。SPCCの特徴は、優れた成形性・加工性、適度な強度・硬度、および均一で美しい表面仕上げです。冷間圧延により、熱間圧延鋼板に比べて精度や表面の滑らかさが向上しており、磨き仕上げ(ミガキ)されたものは、更に美しく光沢のある表面が特徴です。ただし、溶接性は熱間圧延鋼板に劣るため、溶接を行う際には注意が必要です。また、耐食性にも劣るので、用途や環境条件に応じて表面処理が必要になる場合があります。SPCC(ミガキ)は、その特性から、電気機器・家電製品の筐体、自動車部品、建築資材、家具、金属製品の外装など、幅広い産業で利用されています。美しい表面仕上げと成形性・加工性のバランスが求められる用途に適しており、今後も多くの製品に採用されることでしょう。

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