ラムジェットエンジン

ラムジェットエンジンは、高速移動体の速度を利用して、空気を加速させ、燃焼室内で燃料を燃焼させ、推進力を発生させる航空機用のエンジンです。ラムジェットエンジンは、一般的に超音速飛行に適しており、軍用機や高速輸送機、実験機などに使用されています。ラムジェットエンジンは、ターボジェットエンジンとは異なり、圧縮機やタービンを持たない構造をしています。代わりに、マッハ数1.5以上の高速移動体が移動する際、入り口の先端に形成される衝撃波を利用して空気を加速させます。その後、空気は燃焼室に導かれ、燃料と混合され、燃焼します。燃焼室からの高温・高速の排気ガスが、ノズルから噴射され、推進力を発生させます。ラムジェットエンジンは、高速かつ高高度での飛行に適していることが特徴で、超音速航空機やミサイル、実験機などに使用されています。また、ラムジェットエンジンは、ターボジェットエンジンに比べて構造がシンプルで、整備が容易であるため、軍事分野では、特に重要視されています。

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