市販最速3Dプリンタ!ファーストレビュー!Creality Ender7

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00:00 オープニング
03:51 Ender7の紹介
04:53 ヒートベッドの剛性検証
10:08 Ender7のスピードの話
14:21 Ender7の音の話
16:19 テストプリント
21:39 ケロの3Dプリント実例集

 

【書き起こし】市販最速3Dプリンタ!ファーストレビュー!Creality Ender7 

(02:23) Infill Speed を250mm/s➡200mm/sでInfillの造形がきれいになった 私が最初に3Dプリンターを購入した理由は、金属で削り出す部品を3Dプリンターで試作することによって実際に削り出す前にどこが設計ミスをしているかを確認したかったからです。
(04:01) しかし3Dプリンターの有用性はそれだけではありませんでした。 購入し、実際に使ってみたら色々な事に使えることがわかしました。 そして今は3S活動を頑張って行っています。 そのため作業場にも3Dプリンター欲しいなぁと思っていたところ、CrealityのEnder7を提供していただきました。 製品URLは概要欄に記載してます。 こちらのエンダー7はとても高級感のあるデザインです。 アルミフレームが3本柱になっています。ここはプラスチックカバーですが、おそらくアルミのフレームが天井の方にあります。 非常に剛性感のあるフレーム構造です。 剛性感のあるフレーム構造と言いましたが、 テーブルの支持個所がここだけです。 こちら側には支持箇所が無いです。つまりこれは片持ち梁の構造になっています。
(05:09) ここの支柱自体はこのアルミフレームと連結されているので、ここのフレームの倒れは全くないです。 しかし支持箇所が片持ちだと、剛性的に不利かもしれないと思いますよね。 ちょっとその点について見ていきたいと思います。 ダイヤルゲージを用意しました。 このダイヤルゲージを当てて撓みがどのくらい出るかを検証していきます。 この検証が必要なのかと思われる方もいるかもしれませんが、 やはり機械加工屋としてはこういう構造はちょっと気になります。 切削加工に比べたら3 Dプリンターは剛性は必要ありません。 必要はありませんが、構造的な剛性というのは気になるタイプの人間なので検証していきたいと思います。 ダイヤルゲージを当てる前に、こちらにブロックをおいてテーブルはこれ以上物理的に下がらないようにします。 そしてダイアルゲージを当てます。 先端の方に当てましょう。やはりそこは厳しくいきます。 そしてここに重量物を置いていき検証していきます。 1 kgの新品のフィラメントをテーブルの上に乗せます。
(06:19) さあ針はどれくらい動くのでしょうか? どすん 0.2㎜ 1㎏載せたら0.2㎜下がりました これは溶接のワイヤーリールです。 800グラムぐらいあります。 0.4㎜下がりました。 もう一個載せてみます。プラス800g。これでトータルで2600gになりました。 0.6㎜ぐらい撓みました。 2600gくらい載せると0.6㎜ぐらい撓みました。 ダイヤルゲージを用いてベッドの撓みがどれくらい出るのかの検証が終了しました。 これが実用的に許容できる範囲なのかどうかというと、 充分に実用範囲の合成を持っていると思います。 1Kgのフィラメントのリールを全て使い切った時に0.
(07:30) 2mm下がるということなので、1㎏を使い切る直前ぐらいにジワジワと撓んでいく感じです。 ジワジワと下がっていくくらいでしたら、問題はありません。 そもそもフィラメント1㎏を使い切るような造形をすることがほとんどありません。 なので十分な剛性があるんじゃないのかなと思います 職業柄こういう片持ち梁の構造は何だか剛性などが気にはなります。 気にはなりますが、3Dプリンターの剛性としては全く問題ないかと思います。 こちらの3Dプリンターの台の高さを700mmに設定しました。 テーブルが最初スタート地点がここなんですけど、どんどん印刷が進むにつれテーブルが下がっていくスタイルです。 なので作業をこの高さで行う必要があります。 家で使っている3Dプリンターの高さでやると作業スペースが非常に高くなってしまいます。 確か900㎜ぐらいの作業台でだったと思うので、こういう感じで作業がしづらくなるので一般的な3Dプリンタよりも高さは低めの台の方がいいです。 テーブルなんですが下がっていく方向のみなので、据え置き寸法が機械サイズそのままとなっています。 一般的な割とよくある構造の3Dプリンターだとテーブルが前後に動く都合で機械本体にテーブルが前後にはみ出してきます。
(08:47) この3Dプリンターにはそれが全くないので、一見、大きくは見えますが、設置寸法は意外とコンパクトに置けます。 このEnder7なんですがリニアガイドが y 軸に2本。 x 軸に1本入っています。 リニアガイドの3Dプリンターは少ないですよね。 割と高級仕様かなと思います。 Coer-XYと言うのが、非常に複雑な動きをしていて、私には理解できてないです。 普通だったらx 軸専用のモーター、y 軸専用のモーターみたいな感じで付くんですが、こちらはちょっと違います。 この2つが同時に制御されることによって えっと えっと、ちょっと難しい構造になってます。 ここにねフィラメントが通るチューブがあります。 いわゆるボーデン式と言われる方式です。 ここにモーターが付いてフィラメント直接送り込むダイレクトエクストルーダー式ではなく敢えてボーデン式を選んでいます。 これはヘッドを軽くするためです。
(09:58) なぜリニアガイド わざわざ使っていたり、モーターの駆動方式を使っているのかと言いますと、おそらくこの機械の一番 売りであるコンセプトを実現させるためでしょう。 こちらのEnder7は市販機最速の3Dプリンターです。 何が最速かと言うと、印刷速度が最速です。 250mm/sでの 駆動が可能です。 先ほどから構造を説明していたテーブルは下がるだけ。 動作はリニアガイドを採用しています。 そしてヘッドを軽くするためにボーデン式を採用しています。 一般的な3Dプリンターだとベッドは y 軸で動きます。 一般的なベッドはガラス製で結構重たいです。やはり速く動かしづらいです。重たいものを速く動かすのは難しいです。 そしてさらに印刷物の重さも加わって更に速く動かすのが難しくなります。 なのでこのEnser7はベッドは下がるだけ そして ボーデン式を採用することによって、ヘッドを軽くしています。一般的なローラー仕様ではなくリニアガイド3本を使っています。 これによって250㎜/sを実現しています。
(11:13) オートバイの市販車で時速300キロを超えるのはどのメーカーか?というような争いありますよね。 これは250㎜/Sをおそらく市販機で一番最初に実現した機械です。 試験機とか自作機とかであればあるのかもしれませんが、市販機ではおそらく初だと思います。 実際にいくつか作ってみたんですけど250㎜/sで間違いなく動いているんだろうとは思うんですが、250㎜/sで印刷できるのかというとちょっと微妙かも知れません。 間違いなくできているのは、印刷しているところから次のところに移動する時は250mm/sで指令して動いています。 インフィルを印刷している時も250mm/sで動いているんですが、少しかすれていた部分もあったので、スピードにに対して材料の供給が100%きっちりとは行われてはいないような気がします。 ただ試した範囲では150㎜/sでも印刷が問題なく行われていたので実質的な印刷速度は結構速いです。
(12:29) そもそも市販機の最大速度が100mm/s程のものが多いので、市販機の一般的な最大速度よりも速い150mm/sで印刷ができるということは性能は非常に高いと言えます。 例えば実際300㎞最高速を持っているバイクがサーキットを走ったとして、全て300kmで走ることは不可能ですよね。 1コーナーを300kmで突っ込んでいって、1コーナーの深いバンクを300kmで維持して、更に立ち上がりも300kmで走行するなんてできないですよね。 それと同じ様に250mm/Sは出るし、移動は出来るけれど、印刷速度はそれ以下になります。 それはある意味当たり前ですよね。 最大速度で全てができのかと言えば、すれはできないですよ。という話でした。 ガラスのベットなんですけど、サラサラでもなくザラザラでもない 感じで定着は結構良い感じです。 何回か印刷しましたけどラフトだったり、グリムだったりを使わずにビタッと引っ付いているので非常に定着のいいベットです。
(13:40) そしてもちろんヒートベッドなので定着は良く、冷めるとポロっと取れます。 組み立ては非常に簡単でした。 簡単ではありましたが、それぞれの部品が結構重たいです。 特にこのヘッドが重たいです。 尚且つ、色んな方向から組み立てないといけないので壁がある面にこれを置くと、背面の組み立てが非常にやりづらくなります。 そのため、こんな感じで作業できる空間は必要ですね。 そこらへんはコツがいるかな。コツというか段取りが必要ですね。 組み立ては簡単だけど、組み立てるための周りのスペースが結構必要です。 僕が気になっているポイントのひとつとしては音がちょっと大きい所です。 3Dプリンターで音が少しうるさく感じるということは、ステッピングモーターのドライバーを安い物を使っていることによって、軸移動の音がうるさくなるということがあります。 これに関しては軸移動はそんなにうるさくないです。ドライバーは良いものを使っているので、そんなにうるさくないんです。 ただファンの音がなかなか大きいです。
(14:44) ノズルの周りに3つのファンが付いています。 ヒートブロックを冷やすためのファンは常 に回っていて、尚且つ、射出したフィラメントを冷やすためのファンが2つ付いています。 一般的な3Dプリンタでは1つです。 これには2つ付いているのでファンの音が少し気になります。 あとフィラメントを冷やすファンが付いていて、全体的にファンが多くてその音が少しうるさく感じます。それが気になるポイントですね。 性能を出すために仕方がないっていう仕方がないですかね 。 射出したフィラメントを冷やすファンが2個付いているというのは、性能的にはかなり良い結果を生み出すんではないのかなと思います。 そもそも150㎜/Sで印刷できるということがすごいと思います。 150㎜/Sで印刷できるということは射出し たフィラメント積層しているフィラメントを急冷できているということだと思うので、単純に速く動くだけではなく、フィラメントを速く固めるための能力もここに凝縮されていますね。 全ては印刷スピードを速くするために冷却フィンを強化したということだと思います。
(15:53) 冷却フィンが強いということはオーバーハング角度がきつくなっても案外印刷できるのでは無いかという期待も持っています。 それについては後ほど試してみたいと思います。 まだ使いこんだわけでは無く、第一印象くらいなのでこれが良い、これがマイナスポイントというところを正確には解説はできていません。 ですので、作業場にこれは置いて、今後使っていきながらレビューをしていきたいなと思っています。 なぜかソフトの趣味レーションより1時間早く印刷終了 やはりオーバーハングには強い印象
(17:07) 15度のところでフィラメントの浮きがみられれるが 概ね良好に印刷できている 辛うじて下の段に溶着していないが、 隙間はあまり再現できていない ほとんど正確にできているがΦ5だけ極端に誤差が出ている ピンは2つしか取れない フィラメントが2つのファンで冷却されているので、オーバーハングに強いのではないかということで、少しテストプリントを行いました。 こちらは5軸加工機のサンプルなどでよく見られるインペラを簡単にモデリングをして印刷してみました。 45度以上傾いているところもあるんですが、 これだと非常に綺麗に印刷できました。 綺麗に出来すぎてしまい、 オーバーハングにどの程度まで対応できるのかということがよくわかりませんでした。
(18:16) ですので、こちらの配布されているモデルを使って、オーバーハングがどの程度強いかということを確認するために、印刷してみました。 Crealityが提示するEnder7の条件そのままで印刷しました。 これを作った時にインフィルをいじったのを忘れていて、インフィルが所定の条件では無いです。スピードとかはデフォルトの設定のままです。 結構きれいにできたと思います。 印刷速度100mm/s以上でこれだけきれいにできているのであればかなり性能高いと私は思ってます。 角度が書かれた部分で言うと45度は非常にきれいにできています。 30度だと 少し乱れできた感じがあります。 20度も少し乱れているかなという感じです。 造形は破綻してないです。 15度になるとさすがに一番下の フィラメントが少し浮いているという感じですね。 それでもかなりキレイに造形できたと思います。
(19:23) デフォルトの設定値としては非常に優秀だと思います。 そしてこのピンが全部抜けるといいんですが、ピン自体は2本しか取れなかったです。 ポイント制で評価が出来るようなので、後で自己採点で点数を確認してみたいと思います。 ほぼデフォルト設定で トータルスコア 22.5点でした。(最高点30) クオリティの高い印刷が早いノズル速度で可能だということがわかりました。 設定されている上限値が市販されている他の機種よりも高いので、条件を落としたときのクオリティはかなり良くなるのではないかと感じています。 テストプリントこんな感じでした。 3Dプリンタが出た当初は切削加工や溶接というものが無くなってしまうという恐怖心を生み出すほど、革新的なアイデアとして出てきました。 しかし実際のところは、切削加工の得意なところ溶接の得意なところなどそれぞれ得意分野が違うので、 3Dプリンタも非常に便利な道具の一つであると私は感じています。 ご覧のように、ライトをつけたいと思ったところにライトが付けれるようにマグネットを埋め込んだものを作ったり、こういうアダプター欲しいなと思えば印刷できます。
(20:49) 好きな所に好きなものを収納したい時にも3Dプリンタでピタッとはまるようなものを作れます。3Dプリンタは非常に便利なツールだということですね。 既存の産業と相性が良いと私は感じています。 3Dプリンタを使うことによって、今のものづくりの現状をグレードアップしてみてはいかがでしょうか? 今後、紙図面だけではなく、3Dモデルにも挑戦していきたいと考えている会社さんあるいは個人の方にもお薦めです。 こんな風に手軽にアウトプットが得られる3Dプリンタは勉強の課題としても実状の面でも非常に有意義なものになっています。 というわけで今回の動画は以上になります。 面白かった参考になったという方がいらっしゃいましたら、グッドボタンチャンネル登録どうぞよろしくお願い致します。 ご視聴ありがとうございました。 ケロの3Dプリンタ活用例

 

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