Oリング・角リング

Oリングと角リングは、機械部品の締結やシールに使用されるゴム製のリング状部品です。それぞれの特徴と用途について解説します。

Oリングは、円形の断面を持つゴム製のリングで、広く使用されるシール部品です。主に高圧環境下や動的負荷下での液体や気体の漏れを防止する目的で使用されます。Oリングは、簡単な溝に圧入されるだけで高いシール性能を発揮するため、組み立てやメンテナンスが容易であり、コストパフォーマンスに優れています。さらに、耐熱性や耐油性などの異なる特性を持つゴム材料が選択できるため、幅広い用途で利用されます。

角リングは、四角形の断面を持つゴム製のリングで、主に静的負荷下でのシールに使用されます。Oリングと比較して、圧縮変形に強く、さらに高い耐圧性を持っています。そのため、高圧環境や変動する圧力に対応するシール部品として活用されます。一方で、Oリングほど広範囲な用途には適しておらず、主に特定の状況下での使用が推奨されます。

両者は、それぞれ独自の特性を持ち、異なる用途で利用されるため、シール部品としての適用範囲を広げています。適切なリングを選択することで、機械の性能を向上させ、メンテナンスコストを削減することが可能です。