SS400(熱間圧延鋼板)

SS400は、炭素鋼の一種で、日本工業規格(JIS G3101)に定められた熱間圧延鋼板です。低炭素鋼であり、耐力と溶接性に優れているため、建築・橋梁・船舶・車両などの構造物に広く利用されています。特徴として、強度・耐久性が高く、加工性に優れており、溶接作業も容易に行えることが挙げられます。また、成分上の炭素含有量が0.30%以下であるため、延性にも優れ、破壊に対する抵抗力が高いです。さらに、SS400は経済性にも優れ、低コストで高品質な構造物を実現できるという点で、現場での人気が高まっています。ただし、耐食性には劣るため、環境条件によっては表面処理が必要となる場合があります。以上の特徴から、SS400は幅広い分野で活躍する熱間圧延鋼板として、様々な産業で重要な役割を担っています。耐力と溶接性のバランスが優れ、経済性も高いため、今後も多くの工業製品に使用されることでしょう。