ボールねじ

ボールねじは、スクリューと呼ばれる回転運動を利用して線形運動を行う機械部品の一種です。ボールねじは、螺旋溝の上に配置されたボールを介して、回転運動を線形運動に変換することができます。ボールねじは、高い精度と高い効率を持ち、自動車産業や航空宇宙産業、医療機器産業など、幅広い産業分野で使用されています。また、ボールねじは、運動制御や位置決め、荷重移動など、様々な用途に応用されます。ボールねじには、ネジ山の形状によって、丸ねじ、台形ねじ、円錐ねじなどがあります。また、ボールねじの径やピッチ、ボールの直径、ねじ長さなどを設計に応じて選定することで、目的に合ったボールねじを選択できます。ボールねじのメリットとして、高い精度と再現性、大きな荷重を扱える能力、高速・高負荷運転が可能な点が挙げられます。ただし、ボールねじは、定期的なメンテナンスや清掃が必要であり、適切な潤滑油を使用しなければ、ボールねじの寿命が短くなることがあります。