RAM
RAM
RAM(Random Access Memory)は、コンピュータの一時的なデータ記憶に使用される半導体メモリです。データは、CPUが直接アクセスできる高速な電子回路に保存されます。RAMは、データを任意の順序で迅速に読み書きできるため、「ランダムアクセス」と呼ばれます。
RAMは主に二種類に分類されます。DRAM(Dynamic RAM)とSRAM(Static RAM)です。DRAMは、情報をコンデンサに保存し、リフレッシュサイクルを経るたびにデータを更新する必要があります。一方、SRAMはフリップフロップ回路を使用してデータを保存し、電源が続く限り情報が保持されます。SRAMはDRAMより高速ですが、高価で容量が少ないため、通常はCPUのキャッシュメモリとして使われます。
RAMの性能は、クロック速度やCASレイテンシ(Column Address Strobe Latency)、データ転送速度で評価されます。DDR(Double Data Rate)という技術がRAMの進化を促し、その世代はDDR1からDDR5まで発展しています。DDR5は、DDR4の倍のデータレートと電力効率の向上を提供します。
メモリ容量は、アプリケーションのパフォーマンスに大きな影響を与えます。マルチタスクやリソースを多く消費するソフトウェアの場合、より大きなRAM容量が必要です。現在の一般的なデスクトップやノートPCでは、8GBから32GBのRAMが搭載されています。
RAMは、コンピュータの中心的な機能を担っており、性能向上において重要な役割を果たしています。