切削加工
面取り加工
NC旋盤加工における面取り加工は、切削加工の一種で、主に部品の端面や外径・内径の角を緩和させるために実施されます。この加工は、縁のバリ取りや組立の容易化、そして摩擦や応力集中の低減を目的として行われます。
面取り加工は、CNC(Computer Numerical Control)制御の旋盤を使用して、高い精度と効率性で行われます。NC旋盤では、工具の送りや旋回、そして切削速度を事前に設定し、制御装置が自動的に最適なパラメータを選択して加工を行います。
主に2種類の面取り加工があります。1つは、切削工具が部品に直接接触して加工を行う直接面取り加工で、もう1つは、旋盤チャックに取り付けた部品を回転させながら加工する回転面取り加工です。直接面取り加工は精度が高く、回転面取り加工は効率が高いとされています。
面取り加工の際には、切削工具の選択や切削条件の設定が重要となります。切削工具としては、角度付きの工具や専用の面取り工具が使用されます。また、切削条件としては、切削速度、送り速度、切り込み量が調整されます。適切な切削条件を選ぶことで、品質の高い加工が可能になります。
最後に、面取り加工においては、精度や表面品位に注意が必要です。不適切な加工条件や工具の選択が原因で、部品の寸法や表面粗さが悪化することがあります。よって、正確な加工のためには、工程の設計や品質管理が欠かせません。