エンジン
超伝導(超電導)活用
超伝導は、物質の一種で、一定の温度以下で電気抵抗がゼロになる特性を持つことを指します。この性質を活用することで、高性能な電子機器や省エネルギーなど、様々な分野での応用が期待されています。超伝導は、大電流を通すことができ、通常の電線よりも小型で効率的な電力伝送が可能です。また、超伝導状態にある物質は磁場を強く反発するため、磁気浮上や磁気共鳴画像診断(MRI)などに応用されています。超伝導は、環境にやさしいエネルギー利用にも期待されています。超伝導を活用した風力発電や、太陽光発電のエネルギーを格納し、効率的に利用するシステムが研究されています。また、量子コンピュータの実現にも超伝導が注目されており、量子ビットと呼ばれる基本的な演算素子の実現に向けた研究が進んでいます。現在、超伝導の研究や応用には、超伝導を発現する温度を高めることや、実用化に向けた安定性や耐久性の向上など、課題が残されています。しかし、超伝導の特性を最大限に生かした応用の開発は、科学技術の進歩や社会に貢献する可能性がある分野の一つとして、今後も注目を集めています。