3. 基本的なパラメータの設定 - パラメータとは 〈はじめてのインバータ (7/18)〉

06. パラメータとは

 

【書き起こし】3. 基本的なパラメータの設定 - パラメータとは 〈はじめてのインバータ (7/18)〉 

(00:05) インバータを設定するには パラメータを理解しなければなりません。 パラメータとは インバータの動作を設定する数値のことです。 Pr と表記し インバータの機種により扱える種類や数は異なります。 1度使われたインバータには パラメータ設定が残っていることがあります。 このビデオでは 全てのパラメータを初期化するところから始めましょう。 これをパラメータのオールクリアと言い 次の手順で実行できます。 まず、PU運転モードでMODEボタンを押して パラメータ設定モードにします。 Mダイヤルを回して LED表示を"ALLC"(パラメータオールクリア)に合わせます。 SETを押して現在設定されている値を読み出します。 次に、Mダイヤルを回して設定値を"1"に変更します。
(01:14) 最後にSETを押して完了です。 すると "1"と"ALLC"が交互に点灯します。 これでパラメータの設定を初期化することができました。 便利な機能ですので覚えておいてください。 三菱汎用インバータには たくさんのパラメータがあります。 パラメータには 予め初期値が設定されているものが多くあり 必要最低限の設定でモータを回すことができます。 では モータを回すのに設定が必要なパラメータを 順に見てみましょう。 まず初めに モータの定格電流値を設定します。 電流が流れ過ぎて モータが熱くなり過ぎないようにするためのものです。 定格電流値はそのモータを回すのに定められた規格で モータの銘板に記載されています。
(02:22) 設定方法は パラメータ番号9「電子サーマル」にその数値を設定します。 同じように モータの銘板に記載されている基底周波数も合わせます。 設定方法は パラメータ番号3「基底周波数」を設定します。 初期値は60Hzになっています。 銘板に50Hzと記載されている場合は 50Hzに変更してください。 60Hzのままだと電圧が下がり過ぎ モータが回転する力(トルク)の不足が発生します。 その結果 過負荷によりインバータが機能を停止する場合があります。 またここで トルクについて重要なパラメータがあります。 自転車で重い荷物を載せて動き出す時を想像してみてください。 動き出して安定するまで
(03:29) 強い力を必要としますよね。 パラメータ番号0に「トルクブースト」という機能があり 負荷に合わせて低周波数域のモータトルクを調整して 始動時のモータトルクを大きくできます。 最後に、モータの回転数について設定します。 周波数を、上限値以上・下限値以下にならないように モータの回転数を制限します。 パラメータ番号1が上限周波数、 パラメータ番号2が下限周波数の設定です。 上限周波数は、安全対策のため 装置の最大運転周波数を超えないように設定してください。 ここまで インバータの基本的なパラメータ設定を紹介しました。 実際に設定する場合は、安全に運転するために
(04:35) 各機種のマニュアルを見て モータを組込む装置の運転仕様に合わせた設定を 行なってください。

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